...宮歳の姿も波に乗ってぞ語りける...
泉鏡花 「浮舟」
...僕はオールをもつ」ボートは波に乗って...
海野十三 「恐竜島」
...それが電波に乗って本艇へとどく...
海野十三 「三十年後の世界」
...やがてヨットが静かな磯波に乗って軽く水に浮ぶと...
大阪圭吉 「死の快走船」
...私の小さな軽いボートが易々(やすやす)と安全に波に乗ってゆく有様は驚くべきものだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...小さな波に乗って...
竹久夢二 「都の眼」
...知里真志保アイヌ語もろくにわからぬ連中がマスコミの波に乗ってアイヌ研究を随筆化し...
知里真志保 「『愛国心』私はこう思う」
...霧のごとく煙のような燐火(りんか)の群が波に乗って揺らいでいたそうな...
寺田寅彦 「嵐」
...資本主義的な世界思潮の波に乗って生れて来...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...日本科学などもその波に乗って火の手を揚げた時代である...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...その波に乗って巨利を博そうという商魂志心(しょうこんししん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...流行の波に乗って古めかしい寓話の再興をやっていますが...
久生十蘭 「だいこん」
...俺の探訪記はラジオの電波に乗って世界の隅々にまで報道される...
久生十蘭 「魔都」
...それまで私どもの船は非常にうまくうねり波に乗ってきたのですが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...人間の姿でもない父を父は波を立てて母を沈めた母は波に乗って父を浮かせたまぼろしの陰でわたしは生れた暗い海のみなそこで照る陽の青いうつくしいあいだはわたしはみどりの波間にすべり泳ぐひるまのうちはかなしい陸はわたしの眼にはいらないやみが波の上に来ればわたしは貝を持って陸に来る岩に腰かけてわたしはさびしい歌をうたうおおわたしがうたう狂わしい歌はなにあやしい暗いこころの歌はわたしは霊のない子...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...ときには猛烈で毒を含んだその波に乗って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...波に乗って機を掴もうとする町人達の捷(はし)こい投機心は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...じぶんたちは愚にされているようだと訴え「あなたもその波に乗って書くのかと裏切られた気がした」と...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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