...義雄は渠に對してその法螺吹きの本性を暗に暴露してやる考へで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今はこれ迄と、數千の百姓、公津の野に集ひ、蓑笠がその身の甲冑、鋤鍬竹槍がその身の刀槍、ござを旗とし、竹の法螺吹きて、佐倉の城におしよせむとす...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...人間(にんげん)を引掻(ひっか)いて殺(ころ)しをる!一二三(ひふうみい)で劍(けん)を使(つか)ふ駄法螺吹家(だぼらふき)め!破落戸(ごろつき)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼は暴力の法螺吹(ほらふき)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべての周旋屋に共通な法螺吹(ほらふ)きであると云う真相をよく自覚していると云う意味なんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...新聞ほどの法螺吹きはあるまい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...孔雀の舌の讐(かたき)を際(きわ)どいところで討とうと云う寸法なんだろう」「僕は君のような法螺吹(ほらふ)きとは違うさ」と口髯(くちひげ)を捻(ひね)る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こっちが恨めしいくらいだ」「迷亭はあの時分から法螺吹(ほらふき)だったな」と主人は羊羹(ようかん)を食い了(おわ)って再び二人の話の中に割り込んで来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...法螺吹(ほらふ)きの分際(ぶんざい)で」「殿下って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...法螺吹きもしようがないから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの大里玄十郎が大法螺吹(おほぼらふき)の山師だとは氣がつかなかつたんだ」「――」「お町は毎晩合圖をしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或は「法螺吹(ほらふ)きだ」と云う...
二葉亭四迷 「浮雲」
...勉助と同じやうに大法螺吹きで体裁屋の妹は...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...ああ云へば斯う云ふといふ彼奴は法螺吹きなのよ...
牧野信一 「小川の流れ」
...また法螺吹きの像ではなかつたことは幸せだつた...
牧野信一 「疑惑の城」
...俺は法螺吹きだと云つてゐるんだから...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...誰があんな大法螺吹(おおぼらふき)なんかに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...この法螺吹きの首を斬ってやる...
和辻哲郎 「鎖国」
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