...その男は昨日日が暮れてから來て泊つたのだといふ...
石川啄木 「葉書」
...密(こつそ)り木賃宿へ泊つて行つた事も話した...
石川啄木 「葉書」
...いつも日本橋北詰(きたづめ)にある定宿(ぢやうやど)へ泊つたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...観樹老と末松夫人5・9(夕)今京都に泊つて...
薄田泣菫 「茶話」
...夜はひとり出かけて飲んだ、そして泊つた、酒はよくなかつたが宿はよかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...バスでまた駅まで引返し安宿に泊つた...
種田山頭火 「道中記」
...ホテルに泊つて、ダブルベツトでさびしいだらうなどゝ君達は言ふかも知れないけれども、そこはねえ、君、ちやんと毎夜来て一緒に寝てゐるんだもの……」こんなことを言つて大勢の人達を煙(けむ)に巻いたことを繰返した...
田山録弥 「時子」
...そこに泊つたんでせう...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...泊つておいでなさい」エミリアンはよろこんで承知しました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...「昨夜此處に泊つたのは誰と誰だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出戻りの四十女が青くなつて飛んで來ましたよ」「お前はどこにゐたんだ」「八幡前の專次の家に泊つてゐると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深川の遠い親類に泊つたとわかつちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜隱居所に泊つたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これやモウ程なく十時になるが関は泊つて行つて宜(よ)いのかの...
樋口一葉 「十三夜」
...昔殿樣の泊つた上段の間だの...
堀辰雄 「七つの手紙」
...酔ひ潰れて鶴井達の小屋に泊つてしまつた...
牧野信一 「心象風景」
...ちよいちよい見えて泊つて行かはる事は知つてはゐれど...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...其の晩は西洞といふ山の中の村へ泊つた...
吉江喬松 「山岳美觀」
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