...時としては何処かに泊つて家へは帰らぬ事もあつたと記憶(おぼ)えてゐる...
石川啄木 「刑余の叔父」
...木賃宿に泊つてもいくらか費(かか)るからねえ...
石川啄木 「葉書」
...どこに泊つてる書生つぽか貴樣は...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...いつも日本橋北詰(きたづめ)にある定宿(ぢやうやど)へ泊つたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...今日泊つて食べるだけのゲルトさへあれば(慾には少し飲むだけのゲルトを加へていたゞいて)...
種田山頭火 「行乞記」
...夫婦者が泊つたので大きい部屋へ移されたのは残念だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...勧められるまゝにたうとう泊つてしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...此處へ泊つても構はないでせう?」お品までがこんな事を言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今晩は此處へ泊つて下さいまし」お紋は寄り添つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨戸を開けて迷ひもせずにあつしの泊つて居る部屋へ來たのは變ですね」「え?」「變と言へば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陸地近く泊つて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれを運び込むのは知つてゐた筈です」「寺に泊つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...海からはよほど遠い山手よりの小さい宿屋へ泊つた...
林芙美子 「朝夕」
...ゆき子は泊つてほしい気持ちだつた...
林芙美子 「浮雲」
...三浦屋と云ふ旅人宿に泊つて御覽なさい」――獨歩が此三浦屋に泊つたのかどうかは判らないけれども...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...小さなホテルに泊つた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...ホテル・エソワイアンに泊つた最初の晩...
堀辰雄 「旅の繪」
...一日森の中で暮して、その晩も泊つた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
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