...退治(たいぢ)する時は退治しようとするんですからな...
芥川龍之介 「饒舌」
...その病氣はまだ全治したわけではないが...
石川三四郎 「浪」
...それは一時道廳が懸賞を以つて退治したにも由るが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人間の恐怖と熱望と批判とを統治し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...大根の芽を噛み切る夜盗虫なるものを退治してやつた...
種田山頭火 「行乞記」
...モヨロの人々はそれも退治しようとして...
知里真志保 「あの世の入口」
...そうでなければ、鬼を退治して、その死体をでも引摺り込んで来たとしか思われない...
中里介山 「大菩薩峠」
...余吾之介様は屹度(きっと)あの悪人共を退治して下さるであろう...
野村胡堂 「十字架観音」
...セネガル河口のサン=ルイ島とヴェルデ岬のダカールに拠点をおいて植民地を統治していたが...
久生十蘭 「海難記」
...早く治してセリフを...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...よいお医者にかかって治してもらってやるから...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...胆を取りて疾を治し甚だこれを貴重す〉という(『本草綱目』)...
南方熊楠 「十二支考」
...害敵を退治していてくれたのであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...伴れてって治してやろうと仰しゃるのに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...廉子が灸治してあげていた...
吉川英治 「私本太平記」
...四匹の虎を退治したあげく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...赤穂の城下から少し離れた尾崎村の八助の家で療治しておる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...路だってそう大した変りはないだろうよ」私は持病の胃腸によくきくというので遥々駿河からこの信州の白骨温泉というへやって来て三週間ほど湯治していた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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