...彼等は裏街の隱れた處でカフエーを飮んだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...驢馬あまたそを飮まむとて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...近頃は毎日君のお陰で麥酒は買はずに飮めるが辭令を出して了へば...
石川啄木 「葉書」
...以前は俺と毎晩飮んで歩いた癖に...
石川啄木 「病院の窓」
...しかし町の人が酒も飮まずに歌ひ...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...一同祝町に赴きて飮み直さむと一決す...
大町桂月 「水戸觀梅」
...こんな夕方には銀座を歩きながら資生堂のソーダ水でも飮みたいがそれよりも播磨屋が見たい...
竹久夢二 「砂がき」
... 575又宴飮の客としてヘクト,ルいたく重んじぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...馬(うま)に煎(え)れんのが癖(くせ)でひゝんと騷(さわ)いだ處(ところ)俺(お)れ手(てえ)横(よこ)さ出(だ)して抑(おさ)えたもんだから畜生(ちきしやう)見界(みさけえ)もなく噛(かぢ)ツたんだからなあ」と彼(かれ)は酒(さけ)を飮(の)んでは居(ゐ)なかつたので聲(こゑ)は低(ひく)かつたが...
長塚節 「土」
...お勢が葛根湯を飮むところを見たのか」平次の問ひは不思議でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飮むとか食ふとかなすつた物はありませんか」平次の問ひは一髮(ぱつ)の隙間もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それが酒を飮み始めてから...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...熱つぽい臭(くさ)みの爲めに飮み込んでも胸に閊(つか)へてゐたのだけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わたしは近頃飮んだあとなどに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...そつちこつち飮廻つてゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お酒ばかり飮んでゐて...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...だから誰も彼の前身をさとる者はなく、風來の狂僧とのみ見てあはれにおもひ、食を與へたり、酒を飮ませた...
吉川英治 「折々の記」
...強ひられゝばツイ手が出て一升なりその上なりの量を飮み納める事もその場では難事でない...
若山牧水 「樹木とその葉」
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