...四六時中(しろくじちゅう)些(いささか)の油断なく...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...宇治も身構えながら油断なく男を見つめた...
梅崎春生 「日の果て」
...油断なく身構えをした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ギラギラと油断なく光る恐ろしい眼...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...自分たちのほうではその間にも油断なくお客のコップや口許(くちもと)に目をくばって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...一方のすみには熊鷹(くまたか)のような悪漢フレッドの一群が陣取って何げないふうを装って油断なくにらまえている...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...油断なくながめていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお油断なく船を進めて行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一秒の間も油断なく...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...油断なく八人に身構えしながらである)加多 大事ない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...油断なく祈らせることもあそばしたし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...となりひら油断なく大刀を掴む...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...どうか油断なく頼みます」「花田さんも自重して下さい」万三郎は舳先からじかに...
山本周五郎 「風流太平記」
...あたりをはばかるような呼声であった……伊兵衛は油断なくあたりに眼を配りながら足を停めた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...たえず趙雲が油断なく眼をくばっているので...
吉川英治 「三国志」
...「父が、徳と戦うあいだ、汝は油断なく、樊城を衝(つ)け、魏の援軍、城外三十余里のあなたに来れりと知れば、城兵の気はとみに昂(たか)まり、油断していると反撃してくるぞ」関平は、父の乗馬の口輪をつかんだ...
吉川英治 「三国志」
...武者たちは、声をそろえて、「いかにも」頷きを与えながらも、眼は、油断なく、冠者のうえに注いでいると、「――お取次ぎを賜(たま)われ...
吉川英治 「源頼朝」
...何か見えたら、すぐ合図いたしますから、ご油断なく」と、後の荷駄を警(いまし)めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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