...四六時中(しろくじちゅう)些(いささか)の油断なく...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...むこうでも油断なく竹見の方に気をくばっていて...
海野十三 「火薬船」
...あまり大きいこえを出してはいけない」と油断なくあたりを見まわして「僕は...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...第一母親の目が油断なくおれのあとを追っている...
江戸川乱歩 「疑惑」
...もし「一本脚の船乗を油断なく」見張っていて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...薬は必ず油断なく服(の)ませてくれ」こういう古川医師の返答...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は油断なく耳を傾けた...
谷崎潤一郎 「少年」
...けれども幕府や藩々の枢要の人達は油断なく戦備を整えるのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...油断なく見つめていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「牧殿」牧は、名を呼ばれて、じっと、義観を見たし、警固の人々も、編笠を手にしたまま、油断なく、義観を見守った...
直木三十五 「南国太平記」
...東京へ行つてから浅草公園を歩いてゐる中も油断なく注意してゐたのに...
永井荷風 「来訪者」
...前途の洋々たる海面を油断なく見渡しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...死体は何処にあるのか」と問いかけるうちに早や刑事は玄関の前に立ちはだかって油断なく身構える体である...
久生十蘭 「魔都」
...そなたもその積りにて油断なく御奉公口をお尋ね被成度(なされたく)念じ※(まいらせそろ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...計画を知らせてある人たちとともに油断なく時の来るのを待っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...初のうち油断なく庇(かば)っていた親鳥も...
森鴎外 「鶏」
...どうか油断なく頼みます」「花田さんも自重して下さい」万三郎は舳先からじかに...
山本周五郎 「風流太平記」
...海上の警戒にもおさおさ油断なく...
吉川英治 「私本太平記」
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