...立てば臍(へそ)を没する水の深さに...
伊藤左千夫 「水籠」
...背丈を没する葦さえそれに交って...
犬田卯 「沼畔小話集」
...膝を没するような雑草を...
海野十三 「地球盗難」
...生い茂った雑草は膝(ひざ)を没する程で...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...すぐ沈没する見きわめがつくと...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...この季節にさかんに出没する...
高村光太郎 「山の秋」
...あの画面の隅にちょいちょい出没する文章を一々読みとる事も至難である...
太宰治 「弱者の糧」
...そうしてつぼみの頭が水面まで達すると茎が傾いてつぼみは再び水中に没する...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...水中に投ぜられた小石のようにその中に没する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三十年を経て今日銀座のカッフェーに出没する無頼漢を見るに洋服にあらざればセルの袴を穿ち...
永井荷風 「申訳」
...巣鴨の庚申塚あたりには悪い狐が出没する...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩蔭の孔(あな)らしい所から頻(しき)りに出没するのを見れば...
中島敦 「環礁」
...此(この)智此(この)徳の間に頭出頭没する者は此(この)智此(この)徳を知ることはできぬ...
西田幾多郎 「愚禿親鸞」
...沈没する観念には窒息するという観念が結びついている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...地下にある優良金鉱のいくつかは水没する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...自由に出没すると言う...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...主従と見える二人の男が膝を没するほどの雪に悩んでいた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...義勇隊は出没する暴徒の爆弾を乗せたトラックを追っ駈け廻した...
横光利一 「上海」
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