...立てば臍(へそ)を没する水の深さに...
伊藤左千夫 「水籠」
...ことごとくその投票を焼没するという...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...この真昼の今から日が没するまで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ゲリラが出没する地帯へ俺たちは軍の貨車(トラック)に便乗して行った...
高見順 「いやな感じ」
...最初は脛(すね)を没する程度であったのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...拳(こぶし)を没すること三四寸...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...それはあの盗賊の出没する山間を通ったことよりもいっそう危険なことだったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここでは土を担いだり石を運んだりさまざまに変幻出没するけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...巣鴨の庚申塚あたりには悪い狐が出没する...
中里介山 「大菩薩峠」
...泥濘(でいねい)も脛(はぎ)を没する深さで...
中島敦 「李陵」
...流賊(レスウ)の出没する...
久生十蘭 「海難記」
...沈没する船でもあるのか...
火野葦平 「花と龍」
...貧民窟へ出没する一番卑(いや)しい野郎はマザロフ王子で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...昼のなかに没するあけぼのの色のように...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...主従と見える二人の男が膝を没するほどの雪に悩んでいた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...沈没する身体を中心に...
横光利一 「上海」
...陽の没するのを合図に...
吉川英治 「三国志」
...野雲渡(やうんと)などという有名な野盗の巣やら賊の出没する難所があります...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索