...彼は長い間沈吟の後、答えを出した...
...詩人は沈吟しながら、次の一句を考え出した...
...彼女は沈吟しながら、物事を深く考えるタイプだ...
...会議室に入ると、彼らは沈吟することなく議題に取り掛かった...
...聞き手が待っている間、彼は沈吟しながら、次の話題を決めた...
...しばらく沈吟(ちんぎん)していたが...
芥川龍之介 「路上」
...荷風君は一つの稿を前に置いて沈吟して居た...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...暫し沈吟してましたつけが...
石川啄木 「雲は天才である」
...三山は筆を持って暫らく沈吟(ちんぎん)したが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...塵垢(じんこう)の爪に盈(み)つる蟻虱(ぎしつ)の膚を侵すもいまだ我正気に敵するに足らず」と勇みつつ幽廬(ゆうろ)の中に沈吟せし藤田東湖を思え...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...巖頭沈吟一 なげきの卷空藍色に晴れ渡り...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...きょうで三日も沈吟(ちんぎん)をつづけ...
太宰治 「作家の像」
...「その茂十(もじゅう)さんという人に逢ったら詳しく日野さんの話が聞けるだろうか?」と私は沈吟しながら亭主の顔を見た...
橘外男 「逗子物語」
...ひとり語(ごと)のようにいって沈吟している...
近松秋江 「霜凍る宵」
...飲みもやらず沈吟(うちあん)じつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ところが先生はしばらく沈吟(ちんぎん)したあとで...
夏目漱石 「こころ」
...彼は沈吟(ちんぎん)して考えた...
夏目漱石 「明暗」
...沈吟する姿が印象的であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼はそのままやや久しく沈吟していたが...
「一本の花」
...孫権がふたたび沈吟(ちんぎん)すると...
吉川英治 「三国志」
...何事か沈吟にふけりながら...
吉川英治 「三国志」
...また、袈裟(けさ)の良人(おっと)、渡(わたる)は、人の忌(い)む凶相の名馬を飼って、仁和寺(にんなじ)の行幸(みゆき)競馬に一瞬の功を夢み、ひとり則清は、沈吟黙想、交(まじ)わりつつ、心、交わりきれぬ孤友だった――...
吉川英治 「随筆 新平家」
...沈吟(ちんぎん)はしていたが――...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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