...決然とした態度で問題を解決した...
...彼女のまなざしには決然とした意志が見えた...
...明確な目的意識を持って、決然と自分の進むべき道を切り開いた...
...彼の決然とした言動には説得力があった...
...部下たちは上司の決然とした指示を受け、すぐに業務に取り掛かった...
...しかるにもかかわらず、その人物は、人々が騒いで掛けた革鞄の手の中から、すかりと握拳(にぎりこぶし)の手を抜くと斉(ひと)しく、列車の内へすっくと立って、日に焼けた面(つら)は瓦(かわら)の黄昏(たそが)るるごとく色を変えながら、決然たる態度で、同室の御婦人、紳士の方々、と室内に向って、掠声(かすれごえ)して言った...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...その翌(あ)くる日に僕は十分母の精神の休まる様に自分の心持を話して、決然学校へ出た...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...決然として発火信号の用意を命じたのである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...誰か一人が決然たる処置を取らなかったら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...決然たるしかも沈鬱(ちんうつ)なる顔をし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決然として進退を宣告する言葉が出ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...何やら決然たるものが閃めくのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決然たる様子を見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを言はなきや――」平次が決然として立ち上がると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決然と分岐する舗装道路や高層ビルの一連が...
原民喜 「火の唇」
...しかし両方から今度は決然と進んで来る...
原民喜 「夜」
...どんなことがあったって殺されないぞ」山内の決然たるようすにおされたか...
久生十蘭 「ノア」
...決然袂(たもと)を分(わか)ちしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...あんな決然とした冷たい樣子をして硬(こは)ばらしてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ルグランは決然として先頭に立ってゆき...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...でき得るかぎり決然と身をそらせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...決然としてその小さなしなびた顔を霜の中に突込み...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ルパンにも聞き取れるほどの声で決然(きっぱり)と云った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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