...決然とした態度で問題を解決した...
...彼女のまなざしには決然とした意志が見えた...
...明確な目的意識を持って、決然と自分の進むべき道を切り開いた...
...彼の決然とした言動には説得力があった...
...部下たちは上司の決然とした指示を受け、すぐに業務に取り掛かった...
...兎も角も明日決然(しつかり)した返事をすると言つて置いて...
石川啄木 「天鵞絨」
...その翌(あ)くる日に僕は十分母の精神の休まる様に自分の心持を話して、決然学校へ出た...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...親娘三人どうにかやってゆけます」そう言って決然として身を粉にして...
上村松園 「母への追慕」
...決然と云い切った...
海野十三 「人造人間事件」
...長年の政治生活に決然と袂別を告げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...決然として日本美の中核を把握せられてあやまるところなく...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...決然として韓国に向ひたるは甚だ人意を強うするに足りき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...荒波の上に決然と突進していった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕は最後まで僕の本分を尽くすばい」藤本が決然といい放った...
永井隆 「長崎の鐘」
...ついに決然と最後の決答を与えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...正しい価値に率直であるという決然とした態度のために嫌われ者になっている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...霊魂(たましひ)も消えて亡くなれ! おれは氷の穴から身投げをしておつ死(ち)んでしまはう!そして決然たる歩調(あしどり)で娘たちの群れに追ひつくと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私は引返した――立ち去るときと同じやうに決然として引返した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その一つを取つたゞけで殘りを形ばかりの義理の爲めに捨てゝ了つたその決然とした態度の中に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...決然と隊を組んだ警官隊を前に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...決然と過去を断ち切り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そんな金力や権力を決然と蹴(け)ったであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
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