...葉子が倉地に対して持っているよりはもっと冷静な功利的な打算が行なわれていると決める事ができるほど木村の心の裏を察していないではなかった...
有島武郎 「或る女」
...7日 朝悪への意志、善への意志、どちらも汝のうちにあるが、いずれを選ぶか?汝、善悪なるもの、よく知り得る者、いずれを愛し育み、いずれを滅すか?汝の考え・行いは、汝が決めること...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...研究協議して決める事が多うございます...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...決して適用される人間と相談して決めるのではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...(一)ならばこの古典が先例又は文献として現在役立つかどうかは古典自身が決める事ではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...却って始めから外的直観である処の空間からして或る一定の Sinn をusser と決めることが出来るのである――恰も内部知覚と外部知覚とをもし知覚そのものから区別しようとするならば恐らく成功しないであろうように...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...それで硯の面の性質を決める...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...電気分離の符号を決める要素であることが分って来た...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...随って水温では事柄を決めることが出来ない...
中谷宇吉郎 「雪」
...などで)料理が有毒か無害かを決める...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この十日には親類が顔を寄せて岡崎屋の跡取りを決めることになっているそうで――」「跡取りは勘当されて潮来(いたこ)にいる倅(せがれ)の安之助でなきゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平和だとか決めることになります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...やがてのことに覚悟を決めると一散に闇の中へ吸ひ込まれてゆく有様があり/\と展開されて来た...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...だから二日か三日のうちにいよいよあの人もぼくを病院へやることに決めるだろうと思う...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...これを皆陛下へ差し上げることにして公然の席で勝負を決めるほうが興味のあってよいことであると源氏がまず言い出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あなたの気持ちを訊いてみてから決めるのが本当だが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...どこでも一休みしないことに決めると...
山川方夫 「恐怖の正体」
...伊勢の間(あい)の山(やま)と決める...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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