...みんなよく水瓜を食べる、殊に川棚水瓜だ、誰もが好いてゐる、しかし私の食指は動かない、それだけ私は不仕合せだ...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
...父は津田仙さんの農業三事や農業雑誌の読者で、出京の節は学農社からユーカリ、アカシヤ、カタルパ、神樹(しんじゅ)などの苗を仕入れて帰り、其他種々の水瓜、甘蔗(さとうきび)など標本的に試作(しさく)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...朝露に冷え切った水瓜(すいか)を畑で拳固(げんこ)で破(わ)って食うたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...廻沢(めぐりさわ)から大きな水瓜(すいか)唯一個かついで売りに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...九月の六日に水瓜...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...都落ちの母子は木蔭で未熟の水瓜を白い皮まで喰い尽して居た所でした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」水瓜(すいか)を売りにくる婆さんがそう云った...
豊島与志雄 「月明」
...水瓜の種と落花生とを盛った皿と...
豊島与志雄 「碑文」
...卓子の、水瓜の種や、ハムや、肉饅頭などの皿にも、手をつけず、火桶の銅壺でぬるく温めた銀瓶の酒を、小さな盃で時々ぐっとあおりました...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...むくみには水瓜がよいそうだからなんとかして一つ手に入れて参りましょうと約束した...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この村にうまくて有名な大山水瓜ができる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...珍しい水瓜もいただけます...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...いけない」「皮が厚いからなかなか骨が折れるだろう」と碌さんは水瓜(すいか)のような事を云う...
夏目漱石 「二百十日」
...まだ返事を聞かないうちに水瓜(すいか)が食いたくなったんだがね」「何だって?」と主人が不思議な顔をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おひさ君が久しぶりで水瓜をもって現れました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...○水瓜(すいか)...
村井弦斎 「食道楽」
...水瓜(すいか)ばたけへ泥棒(どろぼう)がはいったように...
吉川英治 「神州天馬侠」
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