...人殺しでもするような気負いでずたずたに引き裂いた...
有島武郎 「或る女」
...十 椿岳の畸行作さんの家内太夫入門・東京で初めてのピヤノ弾奏者・椿岳名誉の琵琶・山門生活とお堂守・浅草の畸人の一群・椿岳の着物・椿岳の住居・天狗部屋・女道楽・明治初年の廃頽的空気負け嫌いの椿岳は若い時から誰でも呑(の)んで掛って人を人臭いとも思わなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...気負いたって彼を取り囲んだ迫害者たちは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...源松には源松としての気負いがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...豪奢(ごうしゃ)の名に彼女は気負っていた...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ひとりで気負(きお)って...
久生十蘭 「あなたも私も」
...気負い立っていたほどだ...
火野葦平 「花と龍」
...仕事にかかる気負いなのかは知らなかった...
山川方夫 「その一年」
...なにやら気負っていることに気がついて...
山本周五郎 「山彦乙女」
...蛮軍は気負うこと満々...
吉川英治 「三国志」
...理由もなく気負わせつつあったことは否みえない...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らの気負いと結束力では...
吉川英治 「私本太平記」
...豹軍(ひょうぐん)の気負い...
吉川英治 「私本太平記」
...としているその気負いと...
吉川英治 「私本太平記」
...ことばの上で気負(きお)い合ったり...
吉川英治 「新書太閤記」
...気負(きお)い立った一決を見たにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...気負うている若い小せがれに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...気負って助太刀をいい出した乾児(こぶん)も多かったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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