...――勝利に気負う大股で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あんなに気負っていた俺の殺意が...
高見順 「いやな感じ」
...「それほどまでにお前たちが言うのならば」と到頭私も根気負けがした...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...窯の方で根気負けをして...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...あの時はひきずられるようにしてそれでも気負ってのぼった...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...決戦の心組に気負っている風にもみえた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...小野川の気負は確かな事実である...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...」とS君もこの倦んだ心持ちに反抗した調子で気負ってこう言った...
水野葉舟 「帰途」
...うれしい言葉を気負っておくりたかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...少年ながらなかなか烈しい気負いがみえる...
山本周五郎 「新潮記」
...七十郎はかくべつ気負ったようすもなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その気負いきった鋭角を外(はず)されるとまた...
吉川英治 「上杉謙信」
...曠(は)れの総帥(そうすい)の名に気負ってもいた...
吉川英治 「私本太平記」
...だが――ここまで気負い抜いて来た将兵たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...気負(きお)い者...
吉川英治 「新書太閤記」
...気負いぬいていたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐々勢の精兵二万余は、「まず敵の、河北郡の鳥越城を、一蹴(ひとけ)ちらしに――」と、気負い立って、全軍、富山の館(やかた)を出発した...
吉川英治 「新書太閤記」
...波上にあらわれた大魚の背を見て気負う漁師のように...
吉川英治 「平の将門」
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