...あんなに気負っていた俺の殺意が...
高見順 「いやな感じ」
...宿望の文学生活だけにうちこめると気負いたった気持だったのに...
田中英光 「さようなら」
...とう/\私は根気負けして立ち去つた...
種田山頭火 「行乞記」
...世間に憚(はばか)る人を助けるのは山の娘の気負(きお)いだとさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...気負いと老巧なのを三人つけていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...気負い立つ紀昌を迎(むか)えたのは...
中島敦 「名人伝」
...あの時はひきずられるようにしてそれでも気負ってのぼった...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...ひとりで気負ったようになっている仲間がよこした自作の絵葉書である...
久生十蘭 「春の山」
...台察児(タイチャル)(剣の柄(つか)を叩いて気負い)なに...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...散らされた嵐を呼ぼうとするそして全線の中で波立つ水平をめぐる気負った清新さと共に労働の鼓動をうたう青年舵手を見たそれは没落の腐り水を洗う新ネフスキー街の掃除夫牢獄の暗鬱を吹き払うさわやかな秋の青嵐―――わたしらはこの日本一のみず/″\しさをもつ詩人に...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...美妙斎の頻りと気負立つて議論したのと反対に一切沈黙の中から「浮雲」を書き...
水野葉舟 「言文一致」
...一層気負った調子でいった...
室生犀星 「津の国人」
...あんまり気負いこんだ走りかたなので...
山本周五郎 「花も刀も」
...その気負いきった鋭角を外(はず)されるとまた...
吉川英治 「上杉謙信」
...孟獲は前日の勝ちに驕(おご)って気負いきっていた...
吉川英治 「三国志」
...これしきの河」坂東武者はみな気負いたって...
吉川英治 「源頼朝」
...また気負い立たせて...
吉川英治 「源頼朝」
...気負って進む者から...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索