...人殺しでもするような気負いでずたずたに引き裂いた...
有島武郎 「或る女」
...野口が気負って答えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...豪奢(ごうしゃ)の名に彼女は気負っていた...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...決戦の心組に気負っている風にもみえた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ひとりで気負(きお)って...
久生十蘭 「あなたも私も」
...散らされた嵐を呼ぼうとするそして全線の中で波立つ水平をめぐる気負った清新さと共に労働の鼓動をうたう青年舵手を見たそれは没落の腐り水を洗う新ネフスキー街の掃除夫牢獄の暗鬱を吹き払うさわやかな秋の青嵐―――わたしらはこの日本一のみず/″\しさをもつ詩人に...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...とうとう彼のほうで気負けがして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...気負いな啖呵(たんか)を切る人達であるが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一層気負った調子でいった...
室生犀星 「津の国人」
...「酒を呉れ」些さかならず気負っていた...
山本周五郎 「七日七夜」
...なにやら気負っていることに気がついて...
山本周五郎 「山彦乙女」
...また、その気負いは、ミスたち自身の姿にもみえる...
吉川英治 「押入れ随筆」
...いわぬばかり気負い立って見えた...
吉川英治 「三国志」
...また気負うこと旺(さかん)なる将士が...
吉川英治 「三国志」
...やたらに目先の功を競(きそ)う我武者(がむしゃ)な前線の気負い者から口火が切られた...
吉川英治 「私本太平記」
...先陣を気負ッていた...
吉川英治 「私本太平記」
...また気負い立たせて...
吉川英治 「源頼朝」
...気負って進む者から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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