...吹きさらしから這入るとさすがに気持ちよく暖(あたたか)かった...
有島武郎 「カインの末裔」
...これが結果として気持ちよく...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...ぽかぽかと気持ちよく血がめぐっている...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...夜更けの風が半ば気持ちよく...
高村光太郎 「珈琲店より」
...大洋を拭ふて来る海風は無数の蝋燭の焔をユラユラさせながら気持ちよく皆の肌に入つて行くのであつた...
太宰治 「地図」
...七郎はとうとう気持ちよく睡ることができなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...金目を見せずに気持ちよく座敷を飾ってあった...
近松秋江 「黒髪」
...手拍子の音が気持ちよくそろって来るのは妙なものである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...その離れ家の例の気持ちよく飾った寝室だけに住んでる...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...物の崩壊は彼を気持ちよくゆすってくれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気持ちよくも思へたのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...そして気持ちよく桃色の五十銭札を二枚出して青年の手にのせてやった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「僕は僕のことを侯爵殿と呼ぶような人の冗談には気持ちよく応じる気分じゃあないです」彼は答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いつも一人で気持ちよく其処此処を歩きながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...なんでもアルキシーの話ではあの犬は学校の先生と役者をいっしょにしたよりもかしこいというじゃないか」わたしはおばさんに対して気持ち悪く感じたと同じくらいこのガスパールおじさんに対しては気持ちよく感じた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ホモイもいつか涙(なみだ)がかわきみんなはまた気持ちよく笑(わら)い出しいっしょにご飯(はん)をたべてやすみました...
宮沢賢治 「貝の火」
...何ともいえず気持ちよくさえ思われて来るので御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...気持ちよくなかった...
和辻哲郎 「享楽人」
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