...泣くときの気味悪い呻き...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...濃い眉の下の鋭い眼には気味悪いほどの光があって...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...急に気味悪い斑のある蒼白に変ってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...どこか気味悪いようにも思った...
徳田秋声 「新世帯」
...よく気味悪い夢を見た...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...気味悪い寒さが肩のあたりから全身に流れた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...何か底気味悪い感じを匪賊たちに与えたようでもありました...
豊島与志雄 「立札」
...それが荒唐無稽であるだけに一層気味悪いように思い做された...
豊島与志雄 「白日夢」
...眼は、恐怖に輝きながら、廻転している霧を、睨みつけていると、霧が気味悪い、青紫色にぎらぎらと光るようにも見えたし、光ったのは眼の迷いであるような――そして、自分の眼が、何うかしていると、じっと、眺めると、その霧の中に凄い眼が、それは、人間の眼であったが、悪魔の光を放っている眼であった...
直木三十五 「南国太平記」
...河面(かわづら)は先刻(さっき)よりも一体に明(あかる)くなり気味悪い雲の峯は影もなく消えている...
永井荷風 「すみだ川」
...「お帰りになるならもうお帰りになってよろしい」うす気味悪い笑をたたえてドアを助けて開けてくれた大谷検事を後に...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...まるで狂人のやうな人物になつてゐるのが薄気味悪いのである...
林芙美子 「浮雲」
...その薄気味悪い狂人沁みた目つきで...
牧野信一 「喧嘩咄」
...さう思ふと何んだか薄気味悪い...
牧野信一 「冬の風鈴」
...一そう薄気味悪い言葉は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...狂人を模倣した気味悪い屍体然るに本日午後五時頃...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...全く音響のはたと停った底気味悪い瞬間...
横光利一 「上海」
...うす気味悪い感情がだんだん湯の水面といっしょになって...
横光利一 「馬車」
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