...千葉早智子がたいへん気取って読んだところだ...
海野十三 「人造人間事件」
...それが私と一しょに素人探偵を気取っている...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...どうにか気取って正直の身振りを示しながらも...
太宰治 「乞食学生」
...なかなか気取っている...
太宰治 「座興に非ず」
...私は船客の中の唯一の高潔な学徒として、大いに気取って、松島見物をしたかったのに、もうひとり、私と同じ制服制帽の生徒がいたのではなんにもならぬ...
太宰治 「惜別」
...君もそんなに気取ってないで一口(ひとくち)まあ...
太宰治 「春の枯葉」
...ものものしく気取って...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...彼らは気取ってみせる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ファンティーヌは「よく手紙を書いてる」とか「気取ってる」とかいう低い噂が女工の部屋(へや)に立ちはじめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よく馬方などといっしょに酒を飲んで気取っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気取って山出しのおれを軽蔑している――柳田の頭は...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと気取って片手あしらいをして見せるのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...巨船のごとくに気取って航行しているように見えた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...僕はそういうのを気取っているというのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...などと気取ってでかけてゆく...
山本周五郎 「青べか物語」
...ときどき気取って舌っ足らずなことを云う...
山本周五郎 「ちゃん」
...へんな」とお芳は気取って云うのであった...
山本周五郎 「ちゃん」
...その先輩を気取っているものさえ...
横光利一 「旅愁」
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