...明月はおろかのこと...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...「愚(おろか)や金眸...
巌谷小波 「こがね丸」
...この愚者(おろかもの)の夢を破らなかったと見えます...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...世間の親父(おやぢ)が段々愚(おろか)になるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...愚(おろか)な人々(ひと/″\)が自分(じぶん)を狂人視(きやうじんし)してゐる這麼町(こんなまち)から...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...四十はおろか三十にもならぬうちに...
太宰治 「新釈諸国噺」
...おろかしい感懐を示すようなもので...
太宰治 「人間失格」
...仙台くんだりまで来て小供のするような迷信的なことをするおろかしさを怒りもすればあわれみもした...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...肺炎はおろか感冒にもかからなかったし...
永井隆 「長崎の鐘」
...キャラコさんはおろか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...金銭をゆするはおろか時によると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おろか者」「さあお詫(わ)びをなさい...
山本周五郎 「桑の木物語」
...おろかしいようすのないことに気がついた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...このおろかさの偉大は...
吉川英治 「折々の記」
...復讐とな? ――そんなおろかな妄執を尊氏は念頭にもおいておらん」と...
吉川英治 「私本太平記」
...お立ち退きがしかるべくと思われまする」「おろかよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人心、恟々(きょうきょう)などというも、おろかである...
吉川英治 「平の将門」
...そんな熾烈(しれつ)な望みはおろか会わない間の辛さ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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