...一と頃のように「見合い」に対してそう気むずかしいことを云わないような心境になっているのかも知れない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...随分気むずかしい人間にも会ったが...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...気むずかしい役員等(ら)のために非(けち)をつけられて...
徳田秋声 「あらくれ」
...今まで気むずかしい芸術家ばかりを相手にしていた彼女にとっては...
徳田秋声 「仮装人物」
...気むずかしい顔などはしない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして気むずかしいことを言ってはおれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフがコレットにたいして気むずかしい友情をしかもっていない時にでも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ちょっと見るといかにも頑固な気むずかしい爺さんである...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...気むずかしい顔をしている自分を見出すと...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...気むずかしいところがあって...
久生十蘭 「復活祭」
...漸くにムシャクシャと頬鬚(ほおひげ)の生弘(はえひろが)ッた気むずかしい貌を此方(こちら)へ振向けて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...少し気むずかしい顔つきをして節子の容態をかなり細かに私に説明して呉れた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...気むずかしいおばあさんより...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...気むずかしいおばさんの世話をしにいく話をおもしろがって...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...夫人が気むずかしいふうになっているのも気づかないように源氏は扱っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あんな気むずかしい爺(じい)さんはない...
吉川英治 「剣の四君子」
...あの気むずかしい信長へ遠くから仕(つか)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...実に、気むずかしい、神経の嶮(けわ)しい人といわれた信雄の父信長にさえ、多年、仕(つか)えて来て、めったに癇癪(かんしゃく)を起させずに来た秀吉である――他愛もないことだったろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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