...たくましく生きている職工さん、軍人さんは、いまこそ芸術を、美しさを、気ままに純粋に、たのしんでいるのでは無いか...
太宰治 「正直ノオト」
...それを気ままにとって食べてのんきに暮すのが山居の楽しみと心得ていましたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...一人で気ままに暮しておりますわ」「かえって...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...椅子(いす)の上で気まま勝手に身をねじ曲げたり...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...あるいは定評ある各作を勝手気ままに演出することによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はじめから気ままをさせちゃいけない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ふらんすへ行きたしと思へどふらんすはあまりに遠しせめては新しき背広を着て気ままなる旅にいでてみん……「ははあ...
中島敦 「十年」
...子供はなかなか気ままなものだから...
羽仁もと子 「女中訓」
...しかしともかく気まま勝手に片づけてしまうのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女はもう今は何もかも気ままにして...
堀辰雄 「菜穂子」
...高等を卒ったっきりであとは店のものに気ままに教わって居たけれ共教える任にあたった若いものは娘のつめたい美くしさに自分の気の狂うのをおそれてなるたけはさけて居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...今私は豆や「なす」やのほおずきを気ままに鳴らして居るにつけせめてほおずき位ならせたらと思って居る...
宮本百合子 「悲しめる心」
...やかましく勝手気ままなことを言い放っている学者たちの顔は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身ぎれい気ままに暮すことが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気ままに諸国を遊歴しておらるるとか」「えっ...
吉川英治 「剣の四君子」
...ふた月も三月(みつき)も気ままにいたことがある...
吉川英治 「私本太平記」
...先へ気ままに歩いて...
吉川英治 「親鸞」
...その代り江戸表へ入りさえすれば、どんな気まま、どんな華奢(かしゃ)も自由としよう、旅川周馬様の奥方、まんざら悪い身分ではないでしょう」と、からかい半分、頬へ指をついてゆくと、冷やかに、覚悟を決めてきたお千絵の耳元が、怒りに血の色をさしてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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