...不相変(あひかはらず)気の利いた冗談(じようだん)ばかり投げつけながら...
芥川龍之介 「秋」
...酒井家の主人は気の利いた男だと見えて...
薄田泣菫 「茶話」
...そんなこと言っているうちに、気の利いた兎は、穴の中へもぐって昼寝をするだろう」独語のように「この子は、よっぽど呑込(のみこみ)のわるい子だな」少年「なあんだ、おじさんは、その白兎(しろうさぎ)を撃ちにきたの」猟人「そうさ」少年「だっておじさんは、いきなり兎を知らないかって言うんだもの、だからぼく、学校の復習(おさらい)をしちゃったのさ」猟人「眼(め)をぱちくりやっている」少年「ああ、その兎なの」猟人「そうさ」少年「その兎なら、もうよっぽど遠くへ逃げました...
竹久夢二 「春」
...気の利いた又利いた風の...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そんな気の利いたものがあるものか...
豊島与志雄 「ものの影」
...気の利いた人は、ありったけの米を、檐下へ積んで、家内中が「施しじゃ、施しじゃ」と、蒼くなって叫び立てていた...
直木三十五 「南国太平記」
...気の利いた世俗的な感じでは更にない...
長與善郎 「青銅の基督」
...オオビュルナンは窓の下にある気の利いた細工の長椅子に腰を掛けた...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...今もとても気の利いた感想なんてあるはずはないんだけれど...
牧野信一 「秋が深い頃だ」
...此方の気の利いた腕を示したかつたが...
牧野信一 「公園へ行く道」
...」「あの親爺にそんな気の利いた策略なんて――これはどうも失礼、気の利いた策略、大いにあり、吾々のとは大分趣きが違ふといふ奴さ……」片々(きれ/″\)だから解りもしないが、そんな風に他人を嘲弄してゐる見たいな会話が、厭に面白さうに聞えもした...
牧野信一 「山彦の街」
...いかにも気の利いた落ちだと思う...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...かかる気の利いた贈物は江戸では昔からあつたものと見える...
正岡子規 「病牀六尺」
...どうかして見掛けだけでも気の利いたらしい若者に仕立てたがって...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...気の利いた詞(ことば)はごつごつした耳には這入らない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「気の利いた貉(むじな)コだば化ける頃ですべ」姑はこんなことを言って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...俺みたような気の利いた生物はいまい……と大得意になって波打際を散歩していると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なかなか気の利いた通力を持っているものであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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