...見ずに置くのも気にかかる...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...いろいろと気にかかる...
大杉栄 「獄中消息」
...やっぱり気にかかる物があると...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...社交喫茶に勤めだしたというのも気にかかる...
田中英光 「野狐」
...アイヌ説話に普遍的な信仰と矛盾するので気にかかる...
知里真志保 「あの世の入口」
...これがいちばんわれわれの気にかかるところなんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わしはやはりお前の終わりが気にかかる...
豊島与志雄 「彗星の話」
...気にかかるのはあの護摩壇のことだ――堂の傍へ近寄ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも気にかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷かな足よりも冷かな顔の方が気にかかる...
夏目漱石 「虞美人草」
...我々の気にかかるところではなかった...
夏目漱石 「行人」
...しかし今日は昨夕(ゆうべ)の事が何となく気にかかるので...
夏目漱石 「門」
...たまらなく気にかかるにはかかったが...
夢野久作 「老巡査」
...いつも此の風と光線とが気にかかる...
横光利一 「無常の風」
...パリへ来てから日本のことが気にかかるんですよ...
横光利一 「旅愁」
...気にかかるので、後で探ると、娘は、それから十月目に、父(てて)なし子を産んで土蔵部屋に産後を病んでいるという近所の者の噂だった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...猿(さる)めを抱(だ)いてこい」乱入者(らんにゅうしゃ)のそうどうの方(ほう)も気にかかるが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どうしてもまだ気にかかるのであった...
吉川英治 「親鸞」
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