...貧しい気づまりな食卓を四人の親子は囲んだ...
有島武郎 「星座」
...二人はお互の間に始めてこんな気づまりな気持を味いながら...
有島武郎 「星座」
...はなはだ気づまりな存在であったが...
太宰治 「パンドラの匣」
...お入りなさいましよ」女二人ならべつに気づまりなこともないし...
田中貢太郎 「馬の顔」
...お互の気づまりな道中が思いやられた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...―――夫婦でないものが夫婦になっていると云う意識が気づまりな思いをさせるのであって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...気づまりなほど行儀のいい女が...
徳田秋声 「爛」
...」気づまりな宿の二階に飽きて...
徳田秋声 「爛」
...少しも気づまりな点がなかった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...家の中にゐるのは気づまりなので...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...今しがたの気づまりな出会(であい)がすっかり掻(か)き乱してしまったのを好い機会にして...
堀辰雄 「美しい村」
...この頃のこんな気づまりな重苦しい空気が...
堀辰雄 「楡の家」
...二人はちょいと気づまりな沈黙を続けていた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...人の家に住み込んで奉公してゐるやうな気づまりな思ひをせずにすみさうであつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...お互に気づまりなことなしに一ヵ月のんびりしてみたいと思うこと切です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毎日毎日自分が気づまりな思いをするよりましである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが家を出る時からの妙に気づまりな思いを少しずつ払いのけてくれる...
矢田津世子 「神楽坂」
...たれも気づまりな者はいないんだし……それにこういう私は...
吉川英治 「大岡越前」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??