...葉子のヒステリーはだれかれの見さかいなく破裂するようになったがことに愛子に屈強の逃げ場を見いだした...
有島武郎 「或る女」
...見さかいなく喋り立てる……」砂馬にたしなめられて俺は...
高見順 「いやな感じ」
...まちの誰かれ見さかいなくつかまえて来ては...
太宰治 「十五年間」
...まちの誰かれ見さかいなくつかまえて来ては...
太宰治 「火の鳥」
...見さかいなく人をブッた斬りなさるだんなさまのご気質は...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...よる夜中でも見さかいなく飛び出して...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...西洋の名画や通俗画の見さかいなく...
豊島与志雄 「女客一週間」
...だれかれの見さかいなく人を斬りはじめた...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵も味方も見さかいなく斬りつけておいでなさるんですって? それそれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...だれかれの見さかいなく食いつくようになっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は、探偵小説は、手にはいるものは、見さかいなく、好きで読みますけれども、誰と言って、特別に好きな作家は、まずありません...
平林初之輔 「愛読作家についての断片」
...誰彼の見さかいなく戯(たわぶ)れかかッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...皆が見さかいなく自分の王様を渾徳(こんとく)の最上位に押し上げるから*」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何にでも見さかいなく食ってかかる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...王様のお子様だろうが人夫の伜だろうが見さかいなく振りおとす」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...酒場には入りこんで誰かれの見さかいなくウィスキーを振舞い...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...この時も見さかいなく民家や寺院を双方で焼いた...
吉川英治 「私本太平記」
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