...これは出発に際して父がいわゆる気つけとして...
石川欣一 「可愛い山」
...これやがて気つけになりぬ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...それからハルクの口を割って気つけ薬を入れてやったりした...
海野十三 「火薬船」
...だから僕もいつもこうして気つけ用のアンモニア水のはいった小さいびんをポケットに入れてもっている」そういってカコ技師は...
海野十三 「三十年後の世界」
...気つけ用の葡萄酒のことをいった...
海野十三 「超人間X号」
...その藪医者は気つけの薬と血の道の薬とをごつちやにして相手の口に含ませたらしかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...気つけを飲ませるやらしてようやくにして蘇生させた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...拙者の印籠に気つけがある...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...子供の気つけにする薬...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...お気つけやして」といって中の茶の間の上(あが)り框(かまち)の前に立って私のそっちへ入るのを待っている...
近松秋江 「黒髪」
...彼独特の気つけ薬をとり出しました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...「おゆみさん! 電気つけておくれッ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「電気つけて……」伸一郎が...
林芙美子 「泣虫小僧」
...「おゆみさん! 電気つけておくれッ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...うまいもので、元気つけたし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...景気つけちゃおうよ先生」私が答えると栄子は舌打ちをし...
山本周五郎 「青べか物語」
...自分に“気つけ水”を呑ませてくれた最下級の捕吏が...
吉川英治 「平の将門」
...一粒の気つけ薬が喉(のど)を通ったことを自身も知らない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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