...毫も省みる所なき者に對しては...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...毫もわが国の日曜に異ならず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...されど、一片の丹心は、寸毫も銷磨せず...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...毫も彼等未開民族今日の智識文化と...
高木敏雄 「比較神話学」
...そこに人間の存在があると否とに毫も関らない程力強い存在性を...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...従つて、批評されたものゝ当体は、一毫も増しもしなければ、一毫も減じない...
田山録弥 「墓の上に墓」
...吾人は決してかかる現象の武備社会に生出し来たるをもって毫も怪しむべからざるのこととなすなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...毫も伯の性格に於て相扞格すべき障害あるを見ざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下に留任を勸告するものは自由黨の毫も畏る可からざると...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...堂々たる一大政党を以てして其の言動の毫も議会に重きを置かれざるの現状に煩悶し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の清廉潔白なる美質は東京市民の毫も疑はざる所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...煙草を吸いたいなどという気は毫も起ったことがない...
豊島与志雄 「条件反射」
...僕はそんなことに成らうとは寸毫も思つて居なかつたのだから困却してしまつた...
長塚節 「開業醫」
...三日の間に兄夫婦の疑ひを招くべきことは寸毫もなかつた...
長塚節 「開業醫」
...二人は実に両極端を行きて毫も相似たるものあらず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...師伝家流に拘泥して毫も真意を出だす能はざりしにあり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...寸毫も經驗しなかつた...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...それも中へ入るつもりの毫もなかったこととて彼は返事に窮し...
横光利一 「旅愁」
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