...比類ない語(ことば)の織物師だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...詩的舞踏の比類ない一芸術を創(つく)り得たはずなのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...比類ない断崖と深潭と高峯とを以て成るタコロ峡のことは...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...彼女の美しい潔白なほほえめる額の比類ない純潔さを少しも減じはしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蜀僧牧谿(もっけい)は比類ない鳥獣の名手だが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そこで彼は人生の比類ない同伴者であった興行主と別れ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...真名古のような比類ない穎才にして初めてなし得るのである...
久生十蘭 「魔都」
...真名古の過失はこの比類ない穎才を...
久生十蘭 「魔都」
...たった今われとわが身の比類ない美くしさとその値打とに気がついた身であるだけ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...まことに比類ない牛飼いにはげまされつつ自分の勘で一つ一つの足は前へ進めてもいるのではないでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...怖れているために比類ない美しさを一心にこめていた...
室生犀星 「姫たちばな」
...なおこのキケロの雄弁を比類ないものと評価した人々の間にも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...比類ない働きして...
吉川英治 「上杉謙信」
...世界の古典小説中でも比類ないものといわれている...
吉川英治 「三国志」
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