...彼女の言葉には毒牙があった...
...彼は社長の座を狙い、毒牙をむいていた...
...クモの毒牙は非常に危険だ...
...彼女は敵に対して毒牙をむかない人だ...
...毒牙となる前にキリスト教に入信したという彼の物語は有名だ...
...君達の口の中には毒牙のあり得るはずがない...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...蠅男は毒牙を磨いて...
海野十三 「蠅男」
...毒牙の食い込んだところには...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...辰馬の毒牙にかかった女は数えきれない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...美しい十三をさえ毒牙にかけようとしたのだから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...私の「毒牙」を憎み呪(のろ)っているというのをはっきり...
高見順 「如何なる星の下に」
...そこに鋭い毒牙(どくが)を働かせ始める...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...それと同時(どうじ)に若者(わかもの)の爲(ため)には彼(かれ)は蝮蛇(まむし)の毒牙(どくが)の如(ごと)きものでなければ成(な)らぬ...
長塚節 「土」
...一つの最も恐るべき毒牙は...
萩原朔太郎 「青猫」
...清らかな少女を毒牙にかけた憎むべき牧師の第一の犠牲者です」牧師は棒立ちになったまま口がきけなかった...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...そんな怪物の毒牙をのがれる見込みのある人間なんているでしょうか? その娘たちは大変やさしい心をしていたので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...鎌状の毒牙(どくが)がムーアの震える手に忍び寄った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...彼女は、もう十九にもなつたのだが、桃割れに結つたり、赤い帯を締めたりしてゐると伯五郎達が袖をとらへて酒の酌を強ひ、毒牙を研ぐので、止むなく髪をボーイツシユ・バヴに切り、徽章もバンドもついてゐない雪太郎の中学生時代の古帽子を眼深く被つてゐた...
牧野信一 「沼辺より」
...その他文明社会に流行しまする法律悪用の悪漢の毒牙にかかる患いは一切ございません...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...甲谷の毒牙にかかり...
横光利一 「上海」
...四騎手の雑兵となって渦巻く人類からその毒牙を奪う叱咤である...
横光利一 「黙示のページ」
...彼は疾(と)くから徐氏の美貌をうかがって毒牙を磨いていたのである...
吉川英治 「三国志」
...八十馬の毒牙にかかろうとして救われたことのある朱実(あけみ)でもおればだが――他(ほか)にその説明をする者としては...
吉川英治 「宮本武蔵」
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