...それからまあ毀すなら毀して...
伊藤野枝 「転機」
...これはあまり平凡でしたけれども直ぐ毀しちまふんですからねえ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...直ぐ君のイオリンも三味線も皆たたき毀したさうぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人々は止むを得ず錠前を毀して土蔵の中へ這入(はい)ることにしたが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...そしてその断頭台をぶち毀しに行く...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...それから田の畔を毀し溝を埋めたのは地面を惜しまれてこのようになされたのです」と善いようにと仰せられましたけれども...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...自分で毀したものもあるが...
高村光太郎 「回想録」
...針を呑まして腸を毀しっちまやいいじゃないか」「それを何うして呑ますの」「お前さんは...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...……こんな調子で途にあるものは手当り次第ぶち毀し滅ぼすんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...感覚に対して私の有したすべての信頼を毀していった...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...悪戯(いたずら)に毀してやれというくらいな気持で...
豊島与志雄 「悪夢」
...内氣な物ごしのすべてを毀してしまつた幻滅をふと感じた...
南部修太郎 「疑惑」
...きつと運命はそれを毀してしまひますよ...
北條民雄 「間木老人」
...にわかに天幕を取り毀しましたわ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...この泥棒(どろぼう)があたしの家を毀しますよう...
山本周五郎 「青べか物語」
...早急にどうにかしなければならないということだ」「――彼はおれの婚約を毀した」第二の独り言はこんどは千久馬にも聞えた...
山本周五郎 「はたし状」
...幾個(いくつ)も幾個も受信機を作っては毀(こわ)し作っては毀しするので...
夢野久作 「巡査辞職」
...そのまま毀してほかへ建て直すといふので...
吉川英治 「折々の記」
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