...輪切りにすると残酷に見えるからである...   
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」 
...いかにもきびきびと残酷に...   
伊藤左千夫  「水害雑録」 
...無事帰還をするつもりかい」気分が急に残酷に傾くのを感じながら...   
梅崎春生  「狂い凧」 
...言葉が残酷に渉るか知れませんが...   
大鹿卓  「渡良瀬川」 
...」その言葉は最も残酷に彼女の心を揺った...   
豊島与志雄  「二つの途」 
...あなたはそれを残酷に拒絶した...   
夏目漱石  「彼岸過迄」 
...しまいに朝鮮人の頭をこきんと張つけてやりたくなったくらい残酷に取扱われた...   
夏目漱石  「満韓ところどころ」 
...残酷に云えば隔世の感がある...   
夏目漱石  「明暗」 
...悪妻よりも残酷に叩き出してやる...   
葉山嘉樹  「山谿に生くる人々」 
...人間を生きたまま解剖する――平和な今日では想像も出来ぬような残酷にして戦慄すべき出来事がほんとうにあったのだろうか...   
平光吾一  「戦争医学の汚辱にふれて」 
...もしそんな残酷になれたら...   
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」 
...情慾と残酷にまざり合ったこの辛辣な悲痛以上に...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」 
...しかし、その軍や軍人が戦時に使用する武器が、一瞬のうちに何十万という敵国人を殺傷する力をもった原子兵器その他でもあるばあいにも、軍および軍人または直接軍の統率者たちだけの決定にまかされていてよいでしょうか?そんなに強力な兵器の使用決定の権限をも、国民全部から無制限に一任されると思うのは、軍および軍人または直接軍の統率者の思い違いではないでしょうか? すくなくとも、それほど重大なことの決定にあたっては、それらの責任者たちは、国民から委託された権限の地位からもう一度おりて、あらためて国民の総意を問うだけの手つづきを取るのが至当ではないでしょうか?そんなことをしていれば、機密が洩れたり戦局にまにあわないというようなことが起きるでしょうが、それはまた何かの防ぎようがあるのでしょうし、それだけを理由にして、独断によって使用されるものとしては、それらの兵器の効果は巨大にすぎるし、残酷にすぎます...   
三好十郎  「アメリカ人に問う」 
...時として残酷にもなるような処があります...   
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」 
...お前は残酷にも己を不慥(ふたし)かな人間の運命の圏内に衝き戻したな...   
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」 
...残酷にも健児社に居残っている少年連を悉(ことごと)く引捉(ひっとら)えて投獄した...   
夢野久作  「近世快人伝」 
...せめて……せめてそれが……」残酷にまで...   
吉川英治  「親鸞」 
...きわめて残酷に起こるのである...   
和辻哲郎  「孔子」 
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