...いつも残念に思うのだが...
太宰治 「黄村先生言行録」
...心臓もなければ脳味噌さえもない絵の多い事を残念に思う...
寺田寅彦 「二科会その他」
...其日限(ぎ)りに水が落ちて了うのを毎(つね)に残念に思うのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...可惜(あたら)男(おとこ)をと私はまた残念に思うたのでありました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だが私は大河内博士の「科学主義工業」の観念の背景をなす社会的地盤を検討出来なかったのを残念に思う...
戸坂潤 「読書法」
...ジャヴェルがここにいないのを私は残念に思う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それこそ、当然の刑罰が、ハネ釣瓶の手を借りて、痛快に行われたものに過ぎないから、怨(うら)むべくば、井戸の釣瓶を怨まねばならないはずなのに、主膳は、その事なく、弁信を極度まで憎み、あの時完全にあのお喋り坊主の息の根をとめてしまうまで見届けなかったことを、親の仇を取り残したほどに、残念に思う...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは残念に思うべきことだったのだろうか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分を死刑に行うべき執行人とを合せて焼き尽さなんだ事を残念に思うて居るのであろうか...
正岡子規 「恋」
...宮の女房の歌などが当時の詳しい記事とともに見いだせないのを筆者は残念に思う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々を登用することのあまりにも遅いのは残念に思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いささか残念に思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...続かなかったのを残念に思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今でも残念に思う本の一つに...
柳田国男 「故郷七十年」
...泊ってきたことを残念に思う...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...事が不首尾に終ったことを残念に思うのではなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...夢のような一切がはっきりするに違いないと君子は残念に思うのであるが...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...秀吉なども、もし、十六、七歳の頃に、その方どもと巡り会うていたら、かならず汝らの手下に属して、南海西蛮(せいばん)大明(だいみん)高麗(こうらい)、ひとわたりはぜひ見物しておいたろうに、残念に思う...
吉川英治 「新書太閤記」
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