...高村軍曹が下士室へ引き上げると間もなく点呼の喇叭が鳴つた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...ごじぶんを引き上げるまでになったのですよ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...映画だけを特別に引き上げるということははたして望み得ることであろうか...
伊丹万作 「思い」
...朝食を済ますとこの土地を引き上げる迄にもう一度単身で昨日の丘へ出掛けて行った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...人の心を高い境地に引き上げるような積極的な教育が施されたら...
寺田寅彦 「写生紀行」
...ここを引き上げることになっています...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...引き上げる時に、ばちばちっとはねるのは、鮒や鯉や鮠だ...
豊島与志雄 「霧の中」
...それを引き上げるのも辛うじてだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テグスを切られないように、心臓がドキドキするのを辛抱して、引き上げると、一尺もある山女魚がひっかかっていることがある...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...あら井を引き上げることにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...丁度店の主人が一人で横浜へ引き上げるため最後の荷作りをしている或る運動具店の前を通りすがりに...
堀辰雄 「晩夏」
...その八十七比良野貞固(さだかた)は江戸を引き上げる定府(じょうふ)の最後の一組三十戸ばかりの家族と共に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いよいよ郷里の秋田へ引き上げることになった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...長年住み馴染んだこの家を引き上げるのは姑にも清子にも辛いことだけれど...
矢田津世子 「茶粥の記」
...引き上げることは困難である...
吉江喬松 「霧の旅」
...一尾ずつ引き上げるのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...それを引き上げると穴がある...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...肩をあてて一気に舟を引き上げる...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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