...表情を読み取るよりほかにない...
太宰治 「畜犬談」
...自分だけは読み取ることが出来る気がしていたのであったが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ただ夢の場合にはこれらの「夢内容」を表わす象徴としての顕在像が普遍的のものでなく人々の個人的な歴史によってのみ規定されたものであるから読み取ることが困難だというのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...北米合衆国大統領であるかを読み取ることができるような気がするのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...また器械の廻転軸の捻(ねじ)れを直接光学的に読み取るトーションメーターの考案も最も巧妙なものとして帝国学士院から授賞されたものである...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...生徒のこのあだ名から私はどうしても単純な憎悪や嫌忌(けんき)を読み取る事ができない...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...迷信者の玩弄物(がんろうぶつ)であったものがかえってほとんど科学的に真な本能的の「我れ」を読み取る唯一の言葉であるように思われて来たのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...読み取ることができる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...読み取ることができるのであったら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何の隔ても無く無造作に読み取ることの出来るこの国の不思議なラジオも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次は何やら読み取るような心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いわば比喩(アレゴリー)としての暗示を読み取ることはできない...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...その事実を正確に読み取るのに二つの考えを継ぎはぎする必要なんてない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...だけど好きな人の心が何かで悩んでいるのを読み取ることなんてとても簡単だわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...梅毒の明らかな先駆症状を読み取るであろう...
久生十蘭 「魔都」
...読み取るものがあったとすれば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...読み取ることのできる開かれた書物である...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...この章のなかに読み取ることを忘れてはなるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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