...ただ夢の場合にはこれらの「夢内容」を表わす象徴としての顕在像が普遍的のものでなく人々の個人的な歴史によってのみ規定されたものであるから読み取ることが困難だというのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...また器械の廻転軸の捻(ねじ)れを直接光学的に読み取るトーションメーターの考案も最も巧妙なものとして帝国学士院から授賞されたものである...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...生徒のこのあだ名から私はどうしても単純な憎悪や嫌忌(けんき)を読み取る事ができない...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...迷信者の玩弄物(がんろうぶつ)であったものがかえってほとんど科学的に真な本能的の「我れ」を読み取る唯一の言葉であるように思われて来たのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...読み取ることができる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...その眼付の中に私はある敵意を読み取ることが出来た...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼らはそこに自分の凡庸さを読み取る...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は自分の感情を読み取ることに通じていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その表情に何物も読み取ることは出来ませんでした...
豊島与志雄 「碑文」
...何の意味をも読み取ることはできなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平次は何やら読み取るような心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だけど好きな人の心が何かで悩んでいるのを読み取ることなんてとても簡単だわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そこに人の運命を読み取ると称する...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...読み取るものがあったとすれば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...またひとは『ルヘルム・マイスター』の中から社会的政治的思想を読み取るに困難でない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...読み取ることのできる開かれた書物である...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...この章のなかに読み取ることを忘れてはなるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちらりと眼をやって英二の顔色を読み取ると「でも...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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