...残ったのは私と事務長の山花秀雄君(現社会党代議士)の二人であり...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...日露戦役(にちろせんえき)に生き残った戦友で...
海野十三 「爬虫館事件」
...「そいつの両親(ふたおや)と、生き残った女を、事務所へ引張って来て置いてくれ...
大阪圭吉 「坑鬼」
...まちはずれの焼け残った国民学校に子供を背負って行き...
太宰治 「薄明」
...結局は高等科へ残ったというのに...
壺井栄 「二十四の瞳」
...紫色の斑点が二つ残った...
豊島与志雄 「春盲」
...そして一番おしまいまで残った者が勝ちなのです...
豊島与志雄 「天狗笑」
...空襲中に焼け残った一群の住宅地の出外れにありました...
豊島与志雄 「水甕」
...その千二百騎のうち残ったものは六百で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...タレと言っては間違い、ワリシタと呼ぶのが正しいそうだが、ま、何(ど)っちにしても、その汁がかけてあって、女中が、その皿から、牛肉を鍋へ入れた後、皿に残った汁を、鍋の中へあけていたのを覚えている...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...いささか味が欧風化されたのではないかという疑問が残ったが...
古川緑波 「神戸」
...そしてたった一つの赤い光が夜の闇の中に残った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...こうして彼女は心ならずも生き残ったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平泉の文化が何かの形でここにも残ったと想うのは...
柳宗悦 「陸中雑記」
...あとにしんみりとした余情が残った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...また俎板に残った臓腑は白子...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ハッケヨイヤ残った残ったというところだね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雷に撃たれた場合につく色に似ていると言っていましたが――大伯父が死んで埋葬される時まで残ったままでした...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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