...両側から流れ寄つて来るみたいな泥の海に掻き残された大きな土塊の島が浮ぶ...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...もっともっと恐ろしい趣向が残っているのです...
江戸川乱歩 「影男」
...おまいりの人の通路を残してお堂いっぱいに...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...残った警官と少年たちは...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...小さなスーツケース一つが残っていた...
豊島与志雄 「霧の中」
...かなりの辺鄙な山の温泉地にも残されていないようである...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...もう殺される生物が残っていない...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...一家残らず縛り上げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘心は不思議なものだ、投げ銛から紐を解いて、竿だけ窓から捨てて翌る日門松へ隠し、紐は蔵の中へ入れたのさ、――それにしちゃ、逃出した吉三郎は薄情だ」「なるほどね」「もっともなまじっか、未練を残すより、その方がよかろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やや彼方の鉄筋コンクリートの建物が残つてゐるほか...
原民喜 「夏の花」
...敵機をのんで跡も残さず...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...処が残念な事には...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...残念ですが、説明はしません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...クねずみのただ一匹しばられて残っているのを見て...
宮沢賢治 「クねずみ」
...源侍従はきまじめ男と言われたことを残念がって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いまだ説明せられない幾つかの問題が残っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あとには躯(からだ)の弱い母と八つになる妹のおゆりが残され...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...建武二年からの各地における残党蜂起は...
吉川英治 「私本太平記」
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