...この意味に於いて君主に殉ずる者の心情が戀愛に殉ずる者の心情に比して獨得の意義を有し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...何で他に殉ずる心であろうぞ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...他に殉ずる心などとはいわない筈だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...基督教に殉ずるためには信者はじつに世間を狭く...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自分は信念に殉ずるのだという自己陶酔があって...
高見順 「いやな感じ」
...科学に殉ずる、老科学者の態度に、敵も味方も、今は驚嘆せぬものとてない...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...ついその青年に殉ずる気持になって...
徳田秋声 「仮装人物」
...〔伽羅千代萩(めいぼくせんだいはぎ)〕切腹して君に殉ずる忠臣あり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...乃公は一身を擧げて政友會に殉ずる能はずといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...公は能く私情に忍びて公義に殉ずるの態度を維持したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乃公は一身を挙げて政友会に殉ずる能はずといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さりとて党派に殉ずるには...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...成功よりもむしろ主義に殉ずることを取る吾人に言わすれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...常に奮って身を顧みずもって国家の急に殉ずるは誠(まこと)に国士のふうありというべく...
中島敦 「李陵」
...自己の意志に殉ずる人にならなければ済まなかった...
夏目漱石 「それから」
...国難に殉ずるのではないか? ではあるけれど...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...扨令義解には信濃國には妻が死んだ夫に殉ずる風が行はれたといふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...義に殉ずる烈々たる壮志を土台として始まらなければならぬ...
山本周五郎 「菊屋敷」
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