...歯牙を出すな。...
...彼は歯牙にもかけずに自分の意見を主張した...
...あの教師は問題に対して歯牙をむいていないようだ...
...彼女は自分のプライドを歯牙にかけてまで弁護するつもりだった...
...彼は歯牙にもかけない態度で相手を威圧した...
...町内の連中におれの腕が判るものか」と歯牙(しが)にもかけない...
梅崎春生 「凡人凡語」
...聖句などは歯牙(しが)にかけなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...歯牙をもって庖刀に代え...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「全身歯牙(しが)となっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小盗人(こぬすっと)!もとより歯牙(しが)にかくるに足らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈍物として歯牙(しが)にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが...
中島敦 「山月記」
...爪(つめ)や歯牙(しが)があるから剛だともいわれぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...かくのごときは歯牙(しが)にだもかくる値(あたい)のなき...
新渡戸稲造 「自警録」
...長州家老(ちょうしゅうかろう)の適否(てきひ)のごとき歯牙(しが)にかくるに値(あた)いなきものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...まるでそんな男のことは歯牙(しが)にもかけていないといった風に高飛車に出ました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...今村の返事などは歯牙にもかけずに訊問をすすめた...
平林初之輔 「犠牲者」
...何(なん)ぞこれを歯牙(しが)に止(とむ)るに足(た)らん...
福沢諭吉 「旧藩情」
...心の底には丸で歯牙(しが)に掛けずに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さて虎も獅(しし)も同じく猫属の獣で外貌は大いに差(ちが)うが骨骼(こっかく)や爪や歯牙は余り違わぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...歯牙にだに上(のぼ)さずに罷(や)んだのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...歯牙(しが)にもかけぬ風だった...
吉川英治 「私本太平記」
...義貞のこだわりは歯牙(しが)にもかけられず...
吉川英治 「私本太平記」
...相手を歯牙(しが)にもかけていないとも見られるのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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