...決して一介の武弁(ぶべん)じゃない...
芥川龍之介 「将軍」
...軍政策論者としての武弁型評論家や...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...(二十九年十二月)山県侯の政治的系統其一 山県侯の潜勢力有体に云へば、山県侯は政治家として今尚ほ顕勢力を有するの人に非ず其思想は時代の精神に後れ、其手腕は立憲機関の運用に適せず而して其名望を視れば、固より国民的基礎の上に立てる大隈板垣等の政党首領と同じからず况むや侯は元来馬上の雄にして、政治は其長所ならざる可きに於てをや侯曰く、余は一介の武弁、敢て現時の難局に当るに足らずと是れ謙抑の言に似たれども、実は自己の真価を語りたる自然の自白なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...侯は所謂る一介の武弁を以て之に当らむとし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我れは一介の武弁なりといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も桂子は到底内閣を組織するの威望勢力なき一介の武弁なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山県公爵が常に一介の武弁と称し曾て政治家を以て自ら任ぜむとするの口吻を漏らしたることなきは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...武弁(ぶべん)一徹(てつ)...
吉川英治 「三国志」
...周囲には荊州の武弁(ぶべん)...
吉川英治 「三国志」
...吉夢やら凶夢やら」みな武弁(ぶべん)ばかりなので...
吉川英治 「三国志」
...むしろ武弁で正直な関羽の人柄に敬慕をおぼえながら話した...
吉川英治 「三国志」
...武弁殺伐(ぶべんさつばつ)……ただそれだけの者としかつい心得ておりませなんだが……...
吉川英治 「私本太平記」
...われら武弁には向かぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...武弁(ぶべん)のほこりだけあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...単純なる一介(かい)の武弁(ぶべん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...三成も武弁(ぶべん)一片でない政治的な頭脳の持主であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いったい義朝という人は一箇の武弁に過ぎないのさ...
吉川英治 「源頼朝」
...一個の武弁に過ぎない男で...
吉川英治 「源頼朝」
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