...しかし父はその持ち前の熱心と粘り気とを武器にしてひた押しに押して行った...
有島武郎 「親子」
...竹竿を武器にして戦おうと考えた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それを唯一の武器にしてゐた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...簪(かんざし)を武器にして手ひどく抵抗した...
伊波普猷 「私の子供時分」
...カブトムシの妖術を武器にしているのだ...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...その心裡の卑猥(ひわい)陋醜(ろうしゅう)なる者の最後に試みる牽制の武器にして...
太宰治 「花吹雪」
...時にはその美しさといふことだけをその武器にしてさうした權勢に對抗しようとするほどの心の張を見せたことなどもないではなかつたが...
田山花袋 「道綱の母」
...「お前は子供を武器にして僕に対抗してるんだ...
豊島与志雄 「理想の女」
...娘一人を殺す武器にしては大袈裟(おおげさ)すぎます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを手に持ち武器にして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...あなたの祈りの夢を武器にして――」「どうぞ妾の...
牧野信一 「〔モダン紳士十誡〕」
...けだし弓は昔時(せきじ)にあつては神聖なる武器にして...
正岡子規 「俳諧大要」
...武器にしても、せいぜい弓・石・棒・(c)木製の楯・(b)くらいのものだった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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