...此(この)日の入りには止むだろうも皆空だのみであった...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...止むを得なかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...止むを得ずんば後の日に 685一命こゝになげうたむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...母が是非居てくれと引き止むるを聴かず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...分量の上から云って止むを得ないことだったかも知れない...
戸坂潤 「読書法」
...さもなくば止むを得ざる手続きを取ると...
豊島与志雄 「白い朝」
...真暗な低い空から、豆粒のような雹が降ってきて、それが止むと、雨と風とが次第に勢を増して、一晩中荒れ狂った...
豊島与志雄 「同胞」
...なつかしさのあまり覚えず歩を止む...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...彼のいたずら心は遽(にわ)かに止むべしとは思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...強い西風は其枯葉を吹き散らさねば止むまいと烈しくゆさぶつて居る...
長塚節 「商機」
...其處で止むなく宿の息子で此の間迄役場の書記をしてゐたといふ人を口説き落して...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...それも止むを得ないことでせうと云ってゐたが...
原民喜 「滑走」
...あるいは止むをえざるに出ずるといえども...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...止むを得ぬ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鳴皮の踏みしめる音がかすかに錯綜してゐるのも止むと...
水野仙子 「女」
...飛騨国猿神生贄を止むる語(こと)第八に...
南方熊楠 「十二支考」
...(笠太郎ケロリと笑ひ止む)笠太 読んで見ろ...
三好十郎 「妻恋行」
...大過(たいか)あらばその業は不適任な者として自(みずか)ら止むしかないが...
吉川英治 「黒田如水」
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