...十六日午前一時四十分鳴轟一時止む...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...此(この)日の入りには止むだろうも皆空だのみであった...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...その地震が止むと火山は煙と熔岩とを噴き出し初めるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...止むか/\と思つて待つてゐるうちに夜になつて仕舞ひました...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...止むを得ず暫らく腰を落ちつけた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...止むを得ず義雄はどこへでもかの女を押し込むつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...止むを得ずんば後の日に 685一命こゝになげうたむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...亦止むを得ざるの數なりといふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...止むに止まれぬ事情があって...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...それも止むを得ないことでせうと云ってゐたが...
原民喜 「滑走」
...どうにも止むを得なかったの...
久生十蘭 「キャラコさん」
...たちまち主客顛倒してしまったがこれも止むを得ない...
久生十蘭 「魔都」
...死は止むを得ぬと観念しても...
二葉亭四迷 「平凡」
...色々な条件で止むを得ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...止むなく髪をボーイツシユ・バヴに切り...
牧野信一 「沼辺より」
...其勢水の堤を破りて広野を湿すが如く浩々滔々として禁ずべからず、止むべからず...
山路愛山 「明治文学史」
...これは止むを得ない……ただ賢明なる読者諸君の批判に訴えるより外に仕方がないと諦めている...
夢野久作 「暗黒公使」
...万止むを得ない理由がある...
夢野久作 「能とは何か」
便利!手書き漢字入力検索