...私は咯血さえ止まればいいとその方の事ばかり考えていたので...
高浜虚子 「子規居士と余」
...具体的に云えば地辷(じすべ)り等がある限界内に止まれば...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...「止まれッ」と中隊長の鋭い声が聞かれた...
徳永直 「戦争雑記」
...「止まれっ」土方が叫んだ...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...それはすでに止まれるもの...
中井正一 「美学入門」
...露西亜(ロシア)に来て始めて止まれと云う話を聞た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「止まれ、卸(おろ)せ! 看護手交代! 用意!担(にな)え!」号令を掛けたのは我衛生隊附のピョートル、イワーヌイチという看護長...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...ただ自己を本としてこれに関聯する事物の実際を詠ずるに止まれり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...わたしは初(はじ)めてかれらに(止まれ)という合図をした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしたちはいっしょうけんめい、止まれ、止まれと呼(よ)びながら、あとから追っかけた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...驢ども発明自覚して谷に出会いて止まれの号令を聞くごとに...
南方熊楠 「十二支考」
...それがすなわち「まめの葉は止まれ」だというので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「……止まれッ……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...橋流水不流「止まれっ...
吉川英治 「上杉謙信」
...「止まれ」四、五町来ると、一人が言い、ほかの白刃も、能登をかこんだまま後の方を振り向いた...
吉川英治 「私本太平記」
...山(やま)にからかわれる一「止まれ」といわれた鉱山掘夫...
吉川英治 「神州天馬侠」
...止まれ」「はっ」「控えろ! 阿波守殿がおいでの場所じゃ」屋敷の者らしいので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「止まれーッ」号令のような掛け声につづいて...
吉川英治 「松のや露八」
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