...少し私を駆け抜けてから私の方を向いて立ち止まって私にも止まれと言った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...本官は單に監獄の規則に基きて彼等を監督する外は當然與ふべき保護を與ふるに止まれど...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...止まれば同時に止まり...
井上円了 「おばけの正体」
...左(と)に右(か)く止むに止まれない或る事情があって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「おい止まれ!」彼は自転車で...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...「止まれッ」と中隊長の鋭い声が聞かれた...
徳永直 「戦争雑記」
...止むに止まれぬ事情があって...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...露西亜(ロシア)に来て始めて止まれと云う話を聞た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「止まれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...わたしたちはどこでも立ち止まれば...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしたちはいっしょうけんめい、止まれ、止まれと呼(よ)びながら、あとから追っかけた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...)大将「止まれ、やめぃ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...そんな三文文士根性に止まれない健全な人間としての憤りがあるわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……だから思い止まれといったのに...
吉川英治 「私本太平記」
...山(やま)にからかわれる一「止まれ」といわれた鉱山掘夫...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ここまで来て思い止まれるものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...止まれ止まれと声を嗄(か)らしているのは旅川周馬...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...止まれ! 早く、額の汗が乾かないうちに、眼を空に転じ、胃の腑(ふ)から眩暈(めまい)がやってくる前に、崇高な思念を喚(よ)び起こすことを努めろ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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