...しかもその又風呂敷包みの中から豹(ひょう)に似た海綿をはみ出させていた...
芥川竜之介 「歯車」
...獲物を狙う牝豹(めひょう)のような感じで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...黄金の豹は、宝石をたべているのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...ピカピカ光る黄金豹が...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...黄金豹が、助造じいさんの部屋に逃げこんで、消えてしまったのは、きみが手ばやく豹の皮をぬいで、もとの助造じいさんになって、その部屋にすわっていたのだ...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...あらわれた黄金豹が...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...どこか雌豹(めすひょう)を偲(しの)ばせる嫋(しな)やかな脚! 豪奢なミンクの毛皮を纏(まと)って...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...これも男の海豹よ」低く密雲の閉ざすように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼の豹変の心理には何物かがないとは断言出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...嘘偽(うそいつわ)りと思召すなら御見物の方々、御持合(おんもちあわ)せの手裏剣(しゅりけん)なり鉄扇なり、または備え置きましたる半弓、石、瓦の類(たぐい)をもって、御遠慮なく当人の四肢五体いずれへなりともお覘(ねら)いをつけ下し置かれ、まんいち当人の身に一つでも当りましょうならば、その場において、ここにござりまする虎の皮三枚、豹の皮二枚、これをお土産(みやげ)までにどなた様にも差上げまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬鹿にするない冗談(じょうだん)じゃねえという発憤の結果が怪物のように辣腕(らつわん)な器械力と豹変(ひょうへん)したのだと見れば差支(さしつかえ)ないでしょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...矛盾にも此処で前説を豹変し...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...あのかわいい顔が豹変(ひょうへん)するだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...黒きアングウスと呼ばれたあの海豹は人間の女に罪を犯したものだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...学校道具を海豹(あざらし)皮の背嚢(はいのう)の中でがらがらいわせながらゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...熊楠いわく、駱駝、駝羊(ラマ)、豹駝(ジラフ)、獅子は、同じ側の二脚を同時に進めるが、その他の諸獣いずれも前後左右の脚、交互前後して行く...
南方熊楠 「十二支考」
...ひとたびは秀吉の陣門に詫証文(わびしょうもん)を入れた神戸信孝の美濃勢力も「勝家南下す」と知れば立ちどころに豹変(ひょうへん)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...樹林の間を豹(ひょう)の如く追っかけていた六...
吉川英治 「新・水滸伝」
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