例文・使い方一覧でみる「欷歔」の意味

...窕子の欷歔げる聲が夕暮の空氣の中に微かに雜り合つた... 窕子の欷歔げる聲が夕暮の空氣の中に微かに雜り合つたの読み方
田山花袋「道綱の母」

...この身がひとりこの都にとどまらねばならぬのではないか？　笑はずに置いてくれ！』かう言つてはまた欷歔げた...
田山花袋「道綱の母」

...百合子は床の中でのみ欷歔（すゝりあ）げた... 百合子は床の中でのみ欷歔げたの読み方
田山録弥「百合子」

...墓石の前で欷歔してゐた間のその悲しみも... 墓石の前で欷歔してゐた間のその悲しみもの読み方
田山録弥「百合子」

...閨中欷歔すること頗妙... 閨中欷歔すること頗妙の読み方
永井荷風「断腸亭日乗」

...欷歔（なきじゃ）くっているのであります... 欷歔くっているのでありますの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...忽ちにして大声放歌欷歔（ききょ）涙下る... 忽ちにして大声放歌欷歔涙下るの読み方
夏目漱石「人生」

...急に欷歔（すすりな）きはじめました... 急に欷歔きはじめましたの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...欷歔（すすりな）きはじめました... 欷歔きはじめましたの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...あのプリンセスも！」ベッキイはしゃくり上げて来る欷歔（すすりなき）を... あのプリンセスも！」ベッキイはしゃくり上げて来る欷歔をの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...あちこちから欷歔の声が流れた... あちこちから欷歔の声が流れたの読み方
牧野信一「サクラの花びら」

...知君弔影重欷歔... 知君弔影重欷歔の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...欷歔（すゝりなき）の為めに張つてゐる... 欷歔の為めに張つてゐるの読み方
アルベエル・サマン　Albert Samain 森林太郎訳「クサンチス」

...青年は欷歔（すゝりなき）をして跡を話す事が出来なくなる... 青年は欷歔をして跡を話す事が出来なくなるの読み方
アルベエル・サマン　Albert Samain 森林太郎訳「クサンチス」

...」跡は欷歔（ききよ）の声のみ... 」跡は欷歔の声のみの読み方
森鴎外「舞姫」

...見ては欷歔（ききよ）す... 見ては欷歔すの読み方
森鴎外「舞姫」

...家に一銭の貯（たくわ）えだになし」跡（あと）は欷歔（ききょ）の声のみ... 家に一銭の貯えだになし」跡は欷歔の声のみの読み方
森鴎外「舞姫」

...ダルドルフの癲狂院に入れむとせしに、泣き叫びて聽かず、後にはかの襁褓一つを身につけて、幾度か出しては見、見ては欷歔す...
森鴎外「舞姫」

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