例文・使い方一覧でみる「欷歔」の意味

...この間には鬼の欷歔（ききよ）するを聞く... この間には鬼の欷歔するを聞くの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...後には私は欷歔（すゝりあ）げた... 後には私は欷歔げたの読み方
田山録弥「ある日」

...この身がひとりこの都にとどまらねばならぬのではないか？　笑はずに置いてくれ！』かう言つてはまた欷歔げた...
田山花袋「道綱の母」

...かの女はまた欷歔（すゝりなき）した... かの女はまた欷歔したの読み方
田山録弥「百合子」

...墓石の前で欷歔してゐた間のその悲しみも... 墓石の前で欷歔してゐた間のその悲しみもの読み方
田山録弥「百合子」

...」女は欷歔（すゝりなき）をして立ち上つて庵室を出た... 」女は欷歔をして立ち上つて庵室を出たの読み方
レオ・トルストイ　Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳「パアテル・セルギウス」

...閨中欷歔すること頗妙... 閨中欷歔すること頗妙の読み方
永井荷風「断腸亭日乗」

...また物悲しそうに泣く音（ね）を立てて欷歔（しゃく）り上げる泣き声が... また物悲しそうに泣く音を立てて欷歔り上げる泣き声がの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...忽ちにして大声放歌欷歔（ききょ）涙下る... 忽ちにして大声放歌欷歔涙下るの読み方
夏目漱石「人生」

...欷歔（すすりな）きはじめました... 欷歔きはじめましたの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...あちこちから欷歔の声が流れた... あちこちから欷歔の声が流れたの読み方
牧野信一「サクラの花びら」

...（画家欷歔（ききょ）す... すの読み方
ライネル・マリア・リルケ　Rainer Maria Rilke 森鴎外訳「家常茶飯」

...」跡は欷歔（ききよ）の声のみ... 」跡は欷歔の声のみの読み方
森鴎外「舞姫」

...家に一銭の貯（たくわ）えだになし」跡（あと）は欷歔（ききょ）の声のみ... 家に一銭の貯えだになし」跡は欷歔の声のみの読み方
森鴎外「舞姫」

...見ては欷歔（ききょ）す... 見ては欷歔すの読み方
森鴎外「舞姫」

...」跡は欷歔（ききよ）の聲のみ... 」跡は欷歔の聲のみの読み方
森鴎外「舞姫」

...ダルドルフの癲狂院に入れむとせしに、泣き叫びて聽かず、後にはかの襁褓一つを身につけて、幾度か出しては見、見ては欷歔す...
森鴎外「舞姫」

...応接机の上に突伏してギクギクと欷歔（すすりなき）し始めた... 応接机の上に突伏してギクギクと欷歔し始めたの読み方
夢野久作「巡査辞職」

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