...昔は女性の極位にて御座しゝに大清康熙六年丁未王妃に次ぐ御位に改め玉ふなり...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...富山の眺望之に次ぎ、扇谷之に次ぐ...
大町桂月 「金華山」
...おいでになって下さいませんか」妙子がそれを取次ぐために這入って行くと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...心理学乃至生理学に於けるゲシタルト理論や生物論に於ける全態説論議などが之に次ぐものだろう...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...その実質から云って田辺哲学に次ぐものを持っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...来客があれば取り次ぐ前に玄関でこっそり口止めを頼む...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「金座の勘定役石井平四郎樣の御召使が二人でお出でになりました」お靜が取次ぐのを待つて居たやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁寧に取次ぐんだ」平次に促(うなが)されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そつと取次ぐのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時宗の侵略したのも天台に最も多く眞言之に次ぐ...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...ほととぎす妄りに鳴かず一章を読み終へて後一章を次ぐ咢堂先生を嘗て莫哀山荘に御尋ねした時軽井沢では梅雨期にはほととぎすが喧しい位啼くといふ御話であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...また彼に次ぐ第一の武士アルキノスのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もちろん老職がそんなものを国目付に取次ぐわけがないから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...フム」と黒幕の中で鷹揚(おうやう)に鼻の先の軽い一笑を演じる一つの心が其れに次ぐ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...早馬に次ぐ早馬をもって...
吉川英治 「三国志」
...過大な恩賞に次ぐ抽賞とは何ごとか...
吉川英治 「私本太平記」
...また敗報に次ぐ敗報のうえに...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど彼ももうそれを光秀の耳へ取次ぐ勇気を失っているのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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