...僕も亦日本の文芸に――殊に現世の文芸にかう云ふ力の欠けてゐることを必しも否(いな)むものではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...物理学的の根拠が欠けている(二五一頁参照)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...歯がぼろぼろに欠けて来た...
太宰治 「東京八景」
...まるっきり趣味性の欠けているものか...
津田左右吉 「芸術と社会」
...芸術的構成の緊密さが欠けていることは...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...三分の一ほど欠けた不恰好な月がひょっこりと浮び出して...
豊島与志雄 「人の国」
...けれども何かが欠けていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...訓練の欠けた代物(しろもの)ではあるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...これこそ論争の数々の推論に第一に欠けていることだと見い出したので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...吾に生活能力の欠けたるは...
牧野信一 「病状」
...より以上の耕作に対する動因が全然欠けており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...欠け歯をむき出して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いかに文章が巧みでも筆の先で鬼神を泣かしめる力があってもその精神が欠けていたら何の役にも立たん...
村井弦斎 「食道楽」
...勢いに欠けた場合があるであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...争いは道徳に欠け...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...ひけめとか羞恥(しゅうち)などという感情は欠けらもない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...戦意に欠けているためでなくて何であろうぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとりここに欠けていた宋江である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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