...一般に日本人に欠けてゐる個性の持ち味といふやうなものがあつた...
有島武郎 「骨」
...またつぎの革命にもやはり欠けそうなのだ...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...この無の論理にこうした絶対媒介が欠けているとしたら...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...アカデミズムという造語は一つの社会現象として理解するに欠ける処がある証拠なのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...是れ必らずしも温暖なる情緒を欠けるが為に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...耳朶が少し欠けていたり...
豊島与志雄 「慾」
...どこか厳粛なる貞操観念――とでもいったようなものが欠けているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも詩的霊魂の欠ける詩人は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...所々明らかに説得力に欠けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...よし彼にはもと歴史的感覚が欠けてゐたにせよ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...頭の一部が欠けているのか過剰なのか...
「一本の花」
...感じ味わうべき世界を求めて勇進しようとする者は箇性の内容の貧弱さから人生をその物本然の姿で見る丈の大きさが欠けている...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...いかに文章が巧みでも筆の先で鬼神を泣かしめる力があってもその精神が欠けていたら何の役にも立たん...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の身の上は決して欠け目ないものとは言えなかったのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...皿大(さらだい)に欠けた岩が...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...人形は鼻の欠けた振(ふ)り袖(そで)姿で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
......
横瀬夜雨 「天狗塚」
...明日(あす)の集合に欠ける顔が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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