...自分は「知慧が欠けている」ということをいった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たしか歯がぼろぼろに欠けている筈ですから...
太宰治 「恥」
...」私は歯の欠けた...
太宰治 「恥」
...内省的の所が欠けてゐる...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...何が欠けているかと思ってよく考えてみると...
寺田寅彦 「破片」
...「これが警察の調書には欠けている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...之に拠り処を提供するような一定の社会的勢力がそこには欠けていたからなのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それでも趣味や知力が欠けてるのではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この上もなく生存競争の準備が欠けていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは余りにも心理的な反省に欠けた人に違いない...
中島敦 「南島譚」
...なにひとつ欠けることなく取揃えられてあり...
久生十蘭 「海豹島」
...ぼろぼろと欠けて落ちるんですもの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どんな医学的の知識にも欠けてゐた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...雛(ひな)祭る都はづれや桃の月 蕪村しのゝめに小雨降り出す焼野かな 同狩衣(かりぎぬ)の袖の裏這ふ蛍かな 同春(うすづく)や穂麦が中の水車 同欠け/\て月もなくなる夜寒かな 同鶯の鳴くや師走(しわす)の羅生門 同たんぽゝの忘れ花あり路の霜 同というように...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...その人の情というものが全く欠けているほどの...
森鴎外 「高瀬舟」
...欠けているのではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが個人的作家に今一番欠けている著しい性質である...
柳宗悦 「工藝の道」
...当時の文芸美術によって見れば、意力の緊張、剛強、壮烈等を讃美するこころや、意力の弱さに起因する一切の醜さを正当に評価する力は、全然欠けている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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