...道徳的の勇気を全然欠き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...殊に墺軍との感情不良で共同動作適切を欠き...
石原莞爾 「戦争史大観」
...まさか私一人の用くらいに事は欠きませんから...
近松秋江 「霜凍る宵」
...諸社会科学が正常な見透しを欠きはしないかを警告している*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...謹慎余りありて強固なる意力を欠きたる人なればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼らの大音楽家は皆、ほとんど一人の例外もなく、たとえば近代の人を挙げずとも――ベルリオーズでもサン・サーンスでも、精力を欠き、信念を欠き、ことに内心の羅針盤(らしんばん)を欠いてるために、自家撞着(どうちゃく)をきたし、自己を破壊するようなことばかりをし、自己を否認しているのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...迷って出るにところを欠き...
中里介山 「大菩薩峠」
...何んとしても進退の自在を欠きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな本の十冊やそこいらの話の種にことは欠きませんのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あんまり云ひ方が甘味を欠き...
牧野信一 「毒気」
...意匠において「杜若」「時雨」の如き趣味を欠きたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...迷信の生ずるのは正見を欠き...
三木清 「親鸞」
...(a)を欠きはしませんでした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...感謝を欠き恩義を忘れていると考えてくれては困る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また著しく美観を欠き...
柳田国男 「海上の道」
...賓客に対して礼を欠きましょうし……」「では...
吉川英治 「三国志」
...今朝の答礼も欠き...
吉川英治 「新書太閤記」
...仏壇を一家に欠き難いものとする伝統の始まりである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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