...またお得意に対してしばしば間を欠き...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...九重山という山は白く欠き取ったようになっていた...
高浜虚子 「別府温泉」
...穏便を欠きはしないであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...工事に関係する技術者がわが国特有の気象に関する深い知識を欠き...
寺田寅彦 「天災と国防」
...今日最も科学的精神を欠きがちであるのは...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...一政党たるの要資を欠きたりとはいはず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...衆議院は噪暴急激にして沈重なる思慮を欠き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...当世の人犢鼻褌を欠きながら何ぞかくは義理を重んずる事の甚しきや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...お義理を欠こうとも欠きますまいとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...憚(はばか)りながら二枚目と立役には事を欠きませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...前歯まで一本欠きました」「――」「親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして彼は、思慮を欠き、判断を失つて、寝てゐるわけにも行かなくなると部屋の隅にある祭壇の下に膝まづいて、いつまでもひれ伏した...
牧野信一 「村のストア派」
...兵士は休息と露営に事を欠き...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...山梨県の山中湖は注入河を欠き...
武者金吉 「地震なまず」
...支配階級が適応性を欠き...
矢部貞治 「政治学入門」
...許攸(きょゆう)などの良将もみな一致を欠き...
吉川英治 「三国志」
...兵の凝集力を欠き...
吉川英治 「三国志」
...そちたちも、気ぼねが折れたことだろう」「桑名(くわな)を通るにも、長島へ入るにも、細心を要しましたが、しかし、長島城内へ足を入れると、これは成功するなと、何やら、予感がいたしました」「ふうむ、そのような士気が見えたか」「かねて、大坂表からお手をまわして、長島の家中や、城下の間にまで、いろいろお手をつくしておかれた御工作が、あきらかに功を奏(そう)しているものらしく……城下に来ておる徳川方の部隊と、北畠家の武者たちとは、互いに、冷たい眼で、行動を監視し合い、城中の士は同じ城内にありながら、何となく、一致を欠き、異論をいだきあい、とんと、ぬる湯にはいっている感じでした」秀吉は、さもあろう、とうなずいた...
吉川英治 「新書太閤記」
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