...突破しても爾後の突進力を欠き...
石原莞爾 「戦争史大観」
...さすがにその後お読みになる文籍にも事欠き御不自由御退屈の思ひをなさつて居られたらしく...
太宰治 「右大臣実朝」
...家の者たちを笑わせるのには事を欠きませんでした...
太宰治 「人間失格」
...(第五)石を打ち欠きて作れる錐形(きりがた)の者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...謹慎余りありて強固なる意力を欠きたる人なればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の旗幟甚だ鮮明を欠きたるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時とすると――(青年は敬意を欠きがちなものである)――それを面白がることもあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もしこの分類が正当さを欠きはじめると...
中井正一 「美学入門」
...お義理を欠こうとも欠きますまいとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...従って叙事妥当を欠き...
夏目漱石 「幻影の盾」
...妻君の鼻を食い欠きたくなる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...憚(はばか)りながら二枚目と立役には事を欠きませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...残り二帖に事を欠き...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...日本の政界では満蒙問題解決に邁進する誠意を欠き...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...あんまり云ひ方が甘味を欠き...
牧野信一 「毒気」
...生命を欠きやすいのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...とかく事欠きがちなので...
吉川英治 「新書太閤記」
...かへつて激烈を欠き...
吉田松陰 「留魂録」
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