...櫓下でなにか喚(わめ)きたてているのに気がついた...
海野十三 「蠅男」
...櫓下(やぐらした)――)右源太は...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...此夜桜木にて櫓下の妓両三名を招ぎ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...余は櫓下の妓千代菊等と車にて木挽町の小玉亭に徃く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...お房の姉おさくといへるもの、元櫓下の妓にて、今は四谷警察署長何某の世話になり、四谷にて妓家を営める由...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...近頃は町内に櫓下(やぐらした)から這ひ出した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫓下(やぐらした)で鳴らした強(したゝ)か者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大變な女ですぜ」「何が大變なんだ」「櫓下(やぐらした)の化猫で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫓下芸妓(やぐらしたげいしゃ)もあるといったふうで...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...または八丁堀櫓下(やぐらした)の芸者となり...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...「三階の櫓下に非常梯子が吊ってあるだろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...意気がった櫓下(やぐらした)の羽織衆(はおりしゅう)にでもまかしておくんだね...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...見下ろされたる櫓下」お蔦 (三味線と唄をフッツリ止める)……天下を俺一人で背負っているといった顔だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...四重層(じゅうそう)から櫓下(やぐらした)まで落ちて微塵(みじん)となる五体を...
吉川英治 「江戸三国志」
...深川の櫓下妓(やぐらしたおんな)まで呼んで...
吉川英治 「魚紋」
...「お櫓下の広庭に...
吉川英治 「黒田如水」
...櫓下の武者溜(だま)りに通ずる真っ暗な歩廊であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...櫓下(やぐらした)で殺された柳橋のお半の小指がはいっているのだ」「どうしてそれが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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