...莫迦莫迦しい」9二度目の櫓は建ったが...
海野十三 「雷」
...櫓の上から活動写真の撮影機の入った四角な黒鞄を肩からブラ下げてブラリと町に出...
海野十三 「雷」
...その櫓みたいな物には...
薄田泣菫 「茶話」
...仲店から伝法院へ曲がる角にあった火の見櫓(やぐら)に火が掛かり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...櫓(やぐら)のうえに立って望遠鏡を手にし...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...あゝアキリュウス! 君にして奮ひたゝずばアカイアの 230櫓櫂いみじく備はれる舟の存亡計られず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神明の前の火の見櫓が焼け出したのは皮肉千万であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...涼み櫓位が落ちても不思議は無くなりますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしの暗い故郷の都會ならべる町家の家竝のうへにかの火見櫓をのぞめるごとくはや松飾りせる軒をこえて才川町こえて赤城をみる...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...櫓(ろ)を押した...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...弓矢を持たせて見張りの櫓門へ追いあげた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...円塔形の櫓の中腹に低く垂れ懸つて私の眼に映つた...
牧野信一 「ゾイラス」
...遠い畑や火見櫓を眺めたのだ...
三好達治 「測量船」
...櫓番のほかに階下へ三人...
山本周五郎 「いさましい話」
...天守台の七重櫓が総体の中心であるだけに...
吉川英治 「黒田如水」
...高さあくまで高い梯子櫓(はしごやぐら)である...
吉川英治 「三国志」
...と髪切り虫の啼くように櫓臍(ろべそ)の音が...
吉川英治 「松のや露八」
...舟のうえには、屈強なふたりの船頭と、ひとりの町人が乗って、櫓も折れるほど、ギッギと漕いで来た...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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