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饗庭篁村 「木曾道中記」
...もう十分に踏み固まっている雪道を足早に東に向いて歩いた...
有島武郎 「星座」
...これを十分に獲得するがためになおある年月を経過せねばならないのは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...かかる精神的作用が十分に現われるのである...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...十分に念を入れてするに拘らずかゝる不平が聞えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...殊に近代に於ける世界の美をその廃頽(はいたい)から再起せしめる事に十分に役立ち...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それに由つて十分に自由に新しい小説を書くことが出来ない...
田山録弥 「明治文学の概観」
...その研究の十分にできていないものがあるからである...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...エミリアンは十分に飲んで...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...台所も十分にきれいにしておくことができます...
羽仁もと子 「女中訓」
...近代的探偵小説を日本の文壇に移植した点で特筆大書する価値が十分にある...
平林初之輔 「黒岩涙香のこと」
...それはともかく十分に日本的であるということができるであろう...
三木清 「読書遍歴」
...いずれも十分に維持し来たりしを...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...この女御へ済まないという気も十分に持っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは十分に自分独りと語る暇をもつのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の祈願は十分に公けのものでなければならぬ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...六時二十分になって...
山本周五郎 「青べか物語」
...第二十五章 植民地貿易について(一一八)アダム・スミスは、その植民地貿易に関する考察において、最も十分に、自由貿易の利益、及び植民地が母国によりその生産物を最も高価な市場で売り、その製造品及び必要品を最も低廉な市場で買うことを妨げられるに当り蒙る不公正を説明した...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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