...社会科学者が十分に客観的であるべき科学的精神に欠けることによるところの...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...十分に余裕(ゆとり)がある...
泉鏡花 「婦系図」
...而(しか)してこの侵すべからざる権利を十分に保って...
大隈重信 「始業式訓示」
...ところで何が真であるかを十分に明晰に判明に知覚していない場合...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...此処に十分に按配されてをり...
中原中也 「宮沢賢治全集」
...その人はその人の罪が十分に消えるだけの立派な証明を書き得たものだと思っているから...
夏目漱石 「模倣と独立」
...その人なりの個性や氣質を十分に生き生きと生かし...
南部修太郎 「氣質と文章」
...見物人を十分に娯しませるやうに...
野上豊一郎 「演出」
...それは白水も十分に感づいていたようだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ひとりでに自分に分かって来ていることだけでもって十分に満足して...
堀辰雄 「花を持てる女」
...十分に品定めすることができた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...余程大いそぎで行かなければ四十分には間に合ふまいと伝へた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...しかしその意味は十分に明確に規定されることを要するのである...
三木清 「親鸞」
...それぢや修業して物になる見こみは十分にある...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...まだ十分にあるべき調度が調っているのではなくてもとにかく感じよく取りなされてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)霊魂に十分に頼らないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十分に(c)柔軟(b)強力であるとは思わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり四十代前半の人たちが十分に老熟した人に見えたのであるから...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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