...樹幹が太くなると、木は強風に耐えられるようになる...
...雨の多い地域では、樹幹にコケやカビが生えやすい...
...樹幹を包んでいる樹皮には、木の成長とともに割れ目が生じることがある...
...無人島で野生動物から身を守るため、樹幹に登って避難することもできる...
...暑い日差しを避けるため、樹幹の影に座ることができる...
...眼前へあらわれてくる一つ一つの樹幹のうち最も手頃と速断さるるものを掴まえて登って行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...渓谷深く生い立った松の樹幹とそうして其の葉の色彩である...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...樹幹に深い穴があいている木も若干見えたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おぞましく気味の悪いこの樹幹の吹き出物に人間の知らない強い誘惑の魅力があって...
寺田寅彦 「柿の種」
...樹幹はだんだんにこのために腐蝕されそうである...
寺田寅彦 「柿の種」
...単にその技巧の上から見ても津田君の例えばある樹幹の描き方や水流の写法にはどことなくゴーホを想起させるような狂熱的な点がある...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...これは人間の祖先の猿が手で樹枝からぶら下がる時にその足で樹幹を押えようとした習性の遺伝であろうと言った学者があるくらいであるから...
寺田寅彦 「備忘録」
...物恐ろしい空いっぱいに樹幹の揺れ動き枝葉のちぎれ飛ぶ光景を見ている時...
寺田寅彦 「笑い」
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峠三吉 「原爆詩集」
...樹幹にくい入ってその樹を枯すのは...
豊島与志雄 「美醜」
...外から樹幹中の天牛の幼虫の居場所を知るのであろう...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...わずかに露出している黒い樹幹を除いては周囲は全くの白銀の世界で...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...強靭な樹幹へもさし込み始めた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...樹幹の際に落日の静かな火が赤く見えている...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...しゅうしゅうと樹幹を切り裂いているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...サアあそこの樹幹にヴェロと言う茅(かや)が生えて居る...
南方熊楠 「十二支考」
...小鳥の声のよく響く樹幹をめぐり...
横光利一 「旅愁」
...あのころよりも一層濃くなった緑の色のむらむらと打ち重なった樹幹を眼で選り分け...
横光利一 「旅愁」
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