...樹幹が太くなると、木は強風に耐えられるようになる...
...雨の多い地域では、樹幹にコケやカビが生えやすい...
...樹幹を包んでいる樹皮には、木の成長とともに割れ目が生じることがある...
...無人島で野生動物から身を守るため、樹幹に登って避難することもできる...
...暑い日差しを避けるため、樹幹の影に座ることができる...
...眼前へあらわれてくる一つ一つの樹幹のうち最も手頃と速断さるるものを掴まえて登って行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...その樹幹の内部に禽獣動物の棲(す)み込んで発する音である...
井上円了 「おばけの正体」
...そこからは巨大な黒褐色(くろかっしょく)の樹幹が...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...丸太小屋の隅の樹幹が交叉して角をなしている処に立てた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ホテルの付近の山中で落葉松(からまつ)や白樺の樹幹がおびただしく無残にへし折れている...
寺田寅彦 「軽井沢」
...単にその技巧の上から見ても津田君の例えばある樹幹の描き方や水流の写法にはどことなくゴーホを想起させるような狂熱的な点がある...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...*かなた地上に一尋(ひろ)の乾ける樹幹立つを見よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...だが ときをりは嘗て見た何かの外套(マントオ)のやうな巨大な闊葉の披針形が月光のやうに私の心臓に射し入つてゐたこともあつたが……恥らひを知らぬ日(にち)々の燥宴のさなかにある日(呪はれた日)私の暴戻な肉体は大森林の暗黒の赤道を航過した!盲ひたる 酔ひしれたる一塊の肉 私の存在は何ごともなかつたものゝやうにやはり得々と 弾力に満ちてさまざまの樹幹の膚の畏怖の中を軽々と摺り抜けて進んでは行つたが...
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...苔むした樹幹にとまっていて...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...こんどは彼は耳を樹幹にあてた...
平出修 「夜烏」
...抱へる様に手を広げ胸を樹幹に押しつけた...
平出修 「夜烏」
...強靭な樹幹へもさし込み始めた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...樹幹(じゅかん)とこけのはえた岩石とのあいだを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...サアあそこの樹幹にヴェロと言う茅(かや)が生えて居る...
南方熊楠 「十二支考」
...樹幹を廻って出て来た老人が赤子を抱いたまま林檎の花の下で眠っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...小鳥の声のよく響く樹幹をめぐり...
横光利一 「旅愁」
...あのころよりも一層濃くなった緑の色のむらむらと打ち重なった樹幹を眼で選り分け...
横光利一 「旅愁」
...霧の間から白樺の林の樹幹(みき)だけが...
吉江喬松 「霧の旅」
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