...同じようなことが樹木についても見られます...
石川欣一 「山を思う」
...それがほのかに読まれる――紙が樹の隈(くま)を分けた月の影なら...
泉鏡花 「絵本の春」
...山の端(は)に松が一樹...
泉鏡花 「怨霊借用」
...その樹幹の内部に禽獣動物の棲(す)み込んで発する音である...
井上円了 「おばけの正体」
...私が「樹下の二人」という詩の中で...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...樹明君から来信、彼は腹を立てない人だ、時々近親からは腹を立てられる人だが(酔ふとだらしがないので)...
種田山頭火 「其中日記」
...溪樹の蓊鬱(おうゝつ)として其上に生ひ茂れる...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...樹間に幾つとなくかけられた桐油小屋...
田山花袋 「歸國」
...皆が篠懸の樹の下に腰掛けて話している間も...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...が第一の樹木の後ろに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...土塀に近く植つてゐる古い大きい柿の樹の根元には...
中原中也 「良子」
...樹枝状発達(デンドリティック)をした結晶の比較的簡単なもので...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...アメリカの森林樹のなかでもっとも荘厳なゆりの木...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...穀物果樹家畜を当てにしておらぬ点...
柳田国男 「山の人生」
...檜林では五十年の樹が二本伐られ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...千年の大樹(だいじゆ)よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...辺りの若楓(わかかえで)の樹は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...時として樹木の枝に笑いかけた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索