...この妹思いの春樹が...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...赤門の中の大きな樹は忘られたやうに青空に暮れ殘つて...
千家元麿 「自分は見た」
...樹明君さうらうとしてやつてくる...
種田山頭火 「行乞記」
...(廿九日)樹明君も多分さうだつたらう!(三十一日)十一月一日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...樹明君酔つぱらつて来訪...
種田山頭火 「其中日記」
...椎の樹……小学校……角に立つてゐる大師へのしるべ石……そこから黒い塀が長く続く……...
田山録弥 「百日紅」
...または遠い将来においてしか樹立せられるに至らないであろうか...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...それともこの樹の本来の寿命によるものか...
寺田寅彦 「柿の種」
...樹(き)の茂ったところが牛天神になるわけだな...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...また樹霜と同様な結晶性の霜は積雪中の空所の雪の壁や積雪表面にも出来るので...
中谷宇吉郎 「雪」
...よろこび樹蔭におよぎ...
萩原朔太郎 「決鬪」
...その樹には刺枝があってガラガラとしている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...街路樹の葉が疎(まば)らに影を落としているアスファルトの道路を横切って東京駅地下室の美容院の階段を下りていった...
松本泰 「宝石の序曲」
...頭の上の菩提樹の古木の枝が...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...それで山間の樹木の多い村々までが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...玄蕃は背後(うしろ)に大樹の幹を背負って...
吉川英治 「剣難女難」
...やがてその駒を樹につないで...
吉川英治 「三国志」
...ま、こう来い、弟」樹林の中を、明るい方へ出て行った...
吉川英治 「私本太平記」
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