...携帯電話の画面が回転式になっていて、横向きにすると画面が大きくなる...
...産婦が横向きに寝ることで、骨盤位を調整できます...
...「テレビの画面が横向きになったら正立像にする方法を教えて」...
...このパンフレットの配向は横向きで作成しましょう...
...始めて弱々しく横向きに寝なおって...
有島武郎 「或る女」
...彼は炭を継ごうとして横向になっていたから...
泉鏡花 「婦系図」
...」くわっ、とただ口を開けて、横向きに、声は出さずに按摩が笑って、「ところが、もし、顔が黄色膨れの頭でっかち、えらい出額(おでこ)で...
泉鏡花 「怨霊借用」
...田を耕している群像が横向きになって立っていたばかりであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...腕と脚とをつかんで横向きにした...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...お父つあんのやりやうはあくまでも旧式で、生きのいい本場ものを、それだけ高く食はせ、酒も樽やレッテルを信用せず、いちいち口喧(くちやかま)しく吟味し、自分でききざけしてから出すといつた風であつた、気にいらない客は突慳貪(つつけんどん)に追ひ立てを食はせ、買ひ出しに行つても思ふやうなねたが手に入らないと、本日売切の札を出したり、少くとも酒だけの客を取り、板場の自分はさつさと休んで金車亭の昼席へ寝ころびに行つて了ふのだ、死んで豊太郎の代になつてからも、さうした気風が残つてゐて、収支つぐなはないまでに到つたとも云へた、そんな莫迦(ばか)な商売下手はないと、おつねの父親は金を投げ出すとともに、今どきの客にそんなものを食はせたつて猫に小判みたいなもんだ、安くて見てくれさへよけれや、場ちがひもので結構、酒だつて宣伝のよくきいてゐるものなら中実(なかみ)のことなんかどうだつてかまやしない、と放言して、品川と同じ品を納れるやうになつた、彼の野心は、「たむら」を自分の店の浅草支店と改称させたかつたが、さすがそこまでは云ひ出せず、「たむら」の売れた名が客を持つてゐるなら仕方ないが、もしさうでなければ、何とか縁起のいい、ぱつとした屋号をつけるのが得だね、とだけ云つた、借りた金は、店の景気の立ち直るにつれ、それみな、俺の云ふ通りまちがひねえだらう、と恩にきせられながら、少しづつ返却してゐた、それがまたおきよの癪に触つた、くれてやつたやうな大きな顔しやがつて、今にきつと利息を取り立てに来るんだらうよとにくまれ口をきいた、まアさう云ふなよ、お前の嫁入り仕度は品川でしてくれるつてんだからと兄の豊太郎がとりなし顔で云つた、いやですよ、誰があんな田舎ばくちみたいなやつに、と口応(くちごた)へするおきよは、家の中で、おつねにぶつかつても、ぷいと横向いて、言葉一つかはさなかつた、兄嫁にしても小姑(こじうと)根性つて何ていやだらうと、眉をしかめ、お互に欠くべからざる要事があれば、豊太郎を通じて弁じるやうな仲になつてゐた...
武田麟太郎 「一の酉」
...横向きの姿だから...
太宰治 「小さいアルバム」
...心臓を上にして横向きに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その伸ばした手の方角へ横向きになって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お増は横向きにうつむいていた...
徳田秋声 「爛」
...両腕をひろげ横向きになり...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...顔を横向けながらちらと保子の方を見上げた...
豊島与志雄 「反抗」
...その川渡しの人間は一人が横向きで...
正岡子規 「病牀六尺」
...横向(よこむ)きになって流れて来たので...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...住宅を横向にしただけである...
柳田国男 「雪国の春」
...ゆっくりと横向きになった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...横向に一人じつとして身ゆるぎもせぬ体は慄毛(おぞけ)だつ寒さと汗に蒸される熱さとの中で烹られる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...みな手のうらを返したような横向き顔...
吉川英治 「私本太平記」
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